私はのんちゃん Part.9


9−4

 一段落着いて、部屋の電気が消えたままの静かな
保健室の中で、ノンちゃんは横になりながら
枝川先輩の指示を聞いた。
深川さん。先生がね、少しここで休んだら
早退していいって。
早く元気になってね。」

「はい。どうもすみませんでした。」
「あっ、それから、お誕生日おめでとう。」
そう言って枝川は保健室を静かに出て行った。
ノンちゃんは1人でベットに寝ながら思った。

まあ、最悪のゲロ事件だけは避けれたけど、
枝川先輩、多分このこと中島先輩に話すんだろうな。
せっかくのBirthday Partyもなくなっちゃったな。
あーあ、嫌なスタートになっちゃって。
17歳の誕生日にはこんなことがないように祈ろう。


このノンちゃんのゲロ寸前事件≠ヘ
幸いにして噂になることもなく終った。
しかし、ノンちゃんにとっては、
屈辱の誕生日として一生の中に残るのであった。

BACK   NEXT