私はのんちゃん Part.9
一段落着いて、部屋の電気が消えたままの静かな 保健室の中で、ノンちゃんは横になりながら 枝川先輩の指示を聞いた。 「深川さん。先生がね、少しここで休んだら 早退していいって。 早く元気になってね。」 「はい。どうもすみませんでした。」 「あっ、それから、お誕生日おめでとう。」 そう言って枝川は保健室を静かに出て行った。 ノンちゃんは1人でベットに寝ながら思った。 まあ、最悪のゲロ事件だけは避けれたけど、 枝川先輩、多分このこと中島先輩に話すんだろうな。 せっかくのBirthday Partyもなくなっちゃったな。 あーあ、嫌なスタートになっちゃって。 17歳の誕生日にはこんなことがないように祈ろう。 このノンちゃんのゲロ寸前事件≠ヘ 幸いにして噂になることもなく終った。 しかし、ノンちゃんにとっては、 屈辱の誕生日として一生の中に残るのであった。 |