私はのんちゃん Part.5


5−1

家に帰ったノンちゃんは晩ごはんを食べ終わると、自分の部屋で机に向かって、
今日買ってきたお菓子を食べながら、2番目の姉が買ってきた雑誌を断りもなしに
勝手に見ていた。
そしてふと軽くほおづえをつきながら今日の中島との会話を思い出し、
ノンちゃんはこんなことを考えた。

中島先輩と自転車で2人乗りして、さらに2人きりで一緒に帰ったりして
いるんだから、彼氏になるのかな。先輩は私のことどう想っているのかな。
やっばり、かわいいと言ってくれたんだから、私のこと好きなんだろうな。
もしそうだとしたら、どうしようかな。なんかあまり面白くない人だけど、
別に両思いになっていもいいかな。

ずいぶんとうぬぼれた考えである。

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