小説 hello学校の怪談 (全校同時進行編) 16/21


<小学生チーム>

 とりあえず、この状況をyousuke先生や他の中・高校生に連絡。
まずは、ちまるが高校生のTAKUにTelする。
「もしもし、小学生のちまるです。
…、はい、異常がありました〜!理科室にいるんですけど、
人体模型が置いてありました。
もう、みんなでビビり〜でした。
…、…、えっ!そうなんですか?すごいじゃないですか!恐いですね。
…、はい、わかりました。では。」


 電話を切り、みんなに向かって報告した。
「なんか、高校生の方もすごいことになっているらしいよ。
んとね、音楽室のピアノの鍵盤に赤いスライムみたいのが、
ドロっとしてあったんだって。」

「まじっ!こえ〜よ。中学生の方はどうなっているのかな?」
<中学生チーム>

 とりあえず、yousuke先生と他の小学生、高校生に連絡。
まずは、イツが高校生のTAKUにTelする。
「…、…、あれっ?繋がらないよ〜。話中みたいだ。」
「どうしたのかな?」

「高校生の人たち、小学生か先生と話してんだよ、きっと。」
「そうかな。じゃあ、先生のとこ、かけてみよう。」

「もしもし、あっ、先生?イツです。…、はい、異常ありました。
教室に軍服のマネキンが出ました〜!みんなでビビってます。
先生の方はど〜なってますか?
…、はい、そうなんですか?でも、そのくらいなら、いいじゃないですか。
こっちは軍服ですよ。差が大きいですね。
…、…、…えっ?そうなんですか?それは恐いですね。
…、はい、また何かあったら、連絡します。」

「先生、何だって?」
「うん、職員室に行ったら、自分の机が荒らされていたらしいよ。」
「ふ〜ん、そうなんだ。でも、なんで荒らされたって、わかるのかしら?」
「そうだね。」
「いつも汚いもんね。荒らされたかどうか判断つかないよ。」

「あと、高校生は音楽室のピアノの鍵盤に、
ドロっとした赤いスライムがあったんだって!」
「うそ〜、それっ、こわいよ〜。」
「この先、ど〜なるんだよ。」
<高校チーム>

 みんなが不安になっていると、TAKUの携帯が鳴り出した。

「はい、もしもし、あっ、小学生。何かあったのかな?
えっ!そうなの!そりゃあ、こえ〜な。こっちは、音楽室のピアノに
赤いスライムがかけられてあったよ〜。血かと思って、みんなで焦ってたとこさ。
 大丈夫かな?また、何かあったら、電話してね。…、じゃあね。」

「小学生はど〜なってるの?」
「ああ、理科室に人体模型が置いてあったらしいよ。」
「うわ〜!それもこえ〜よ。」
<yousuke先生>

 また電話が鳴った。
「もしもし、おお、イツか。何かあったか…、…。
そっか。すっげ〜な。こっちは俺の机が荒らされていた。
…、まあ、そっちに比べたら、たいしたことないな。
高校では、音楽室のピアノに赤いスライムが
ドロ〜とかけられていたらしい。
また何かあったら連絡してくれ。…、じゃあな。」

 中学は軍服マネキンか…。
やだな〜。

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