小説 hello学校の怪談 (全校同時進行編) 15/21


<小学生チーム>

 人体模型が座っていた。

ギァ〜、ギァ〜、おわ〜!
みんな声は出るものの、体が動かない。
「電気、電気!」
「明るくして〜!」
 なんとか誰かが教室の明かりをつけて、最悪の状況を脱した。

 恐る恐るみんな人体模型に近づいていった。いつもの隣の準備室に置いてあるものだった。
「な、なんでここにあんのよ〜!」
「ビビった〜!」
<中学生チーム>

 軍服を着たマネキン人形が座っていた。

ギァ〜、ギァ〜、おわ〜!
みんな声は出るものの、体が動かない。
「電気、電気!」
「明るくして〜!」
 なんとか誰かが教室の明かりをつけて、最悪の状況を脱した。

 恐る恐るみんなマネキン人形に近づいていった。
「な、なんでここにあんのよ〜!」
「ビビった〜!」
<高校チーム>

 赤いスライムがドロ〜とかけられてあった。

ギャ〜、ギャ〜、おわ〜!
みんな声は出るものの、体が動かない。
「電気、電気。」
「明るくして〜!」
 なんとか、教室の明かりをつけて、最悪の雰囲気を脱した。
恐る恐る、みんなピアノに近づいていった。
「なんだよ、これ〜!」
「血かと思ったわ。」
「ビビった。」

とりあえず、先生に連絡。
「もしもし、あっ、先生ですか。TAKUです。
…、…、はい、ビビリました〜。音楽室に行ったら、赤いドロ〜としたものがあって、
みんなで焦りましたよ。
 先生の方はど〜なんですか?…、…、…、そうですか。でも、これからかもしれませんよ。
気をつけてくださいね。他はど〜なっているかわかりますか?…、あ〜、そうなんですか。
ちょっと心配ですね。…、はい、また何かあったら連絡します。…、では。」

「ど〜だったの?」
「先生の方は、自分の机が荒らされてたって。
あと、他のところの状況は連絡がないから、、まだ何もわからないって。」
「他もすごいことになってんじゃないの?」
「そうかもね。」
<yousuke先生>

 教科書やら、いろいろなものがバラバラに積まれて、散らかされていた。

な、なんだ、これは?
明るくしてみよう。


職員室の電気をつけて、状況をわかりやすくした。
誰だよ、こんなにしやがって…。
まあ、普段から整理してないから、大きな被害ではないが…。





 突然、携帯に電話が鳴った。
「もしもし、あ、TAKUか。何かあったのか?…、…。
そっか、こっちは誰かがオレの机を散らかしていきやがった。
…、…、他?あ〜、まだ連絡がないな。…、うん、心配だな。
…、また何かあったら連絡してな。…、じゃあな。」

赤いスライムがピアノにドロ〜か…。
すっげ〜な。他もやばそうだな…。

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