小説 hello学校の怪談 (全校同時進行編) 17/21


<小学生チーム>

 アスカが中学生のイツに電話をかける。
「もしもし、小学生のアスカです。何か異常はありました?
あっ、はい、…、そうなんですか〜!うわっ、恐いですね。
こっちは理科室で人体模型です。
…、わかりました。また何かあったら連絡します。」

「中学生の方は何かあったの?」
「うん、教室に入ったら、軍服を着たマネキンが置いてあったって!」

「うわ〜!それもこえ〜よ。」

「先生はどうなのかな?」
「もうこれ以上はいいよ〜。」
「ほっとこうか?」
「でもかわいそうじゃん。一応、連絡しておこうよ。一応。」

 ぷに丸がTel。
「あっ、先生、ぷに丸です。…、うん、人体模型。
…、だから、理科室に人体模型が置いてあったんだ。あとね、高校生の人たちは…、
あっ、知ってるんだ。じゃあ、中学生も、そうなんだ。
じゃあ、もういいよね。切るよ。…、うん、わかった。何かあったら、連絡するよ。
じゃあね、えっ、なに?
…、…、…、そうなんだ。でも、そのくらいなら、恐くないじゃん。こっちはめちゃ恐かったよ。
うん、わかった。じゃぁね。」


「ど〜なってた?」
「うん、なんか、先生の方は、自分の机が散らかされていたみたい。」
「な〜んだ、たいしたことないじゃん。」
「そもそも、いつもあまり片付けていないじゃん。」
<中学生チーム>

 いろいろと話していると、イツの携帯に電話が鳴った。
小学生のアスカからだった。
「もしもし、あ〜、小学生か。うん、軍服を着たマネキンが現れた。
そっちは、…、…、
えっ!そうなの!それは恐いな。お互い大変だね。がんばろうね。
わかったよ。
また何かあったら、連絡してね。…、うん、じゃあね。」

「小学生の方はど〜なってんのよ。」

「ああ、理科室に行ったら、人体模型が置いてあったらしい。」
「うわ〜!それもこわいよ!」
<高校チーム>

「中学生はど〜なってんのかな?」
「電話してみようよ。」

 今度はセバりんが電話をかけた。
「…、…、ダメだ、話し中だ。」
「他のところにかけているのかな?」

「他もパニクってるんじゃないの?」
「多分ね。」
「なんか、心配だな。」

「すごいことになってなきゃ、いいんだけど…。」
「きっと、同じような状態かもね。」
<yousuke先生>

 小学生はど〜なってんだ?
電話かけてみっか。
…、ん、話し中だ。
他と電話でもしてんのかな?大丈夫かよ。


 心配しているところに電話が鳴ってくれた。
「もしもし、おお〜、ぷに丸か。そっちはど〜なってんだ?
…、は?、人体模型がど〜したって?それだけじゃ、わかんないよ。
…、…、うん、わかったよ。すげ〜な。
…、高校は赤いスライムだろ。…、ああ、中学生の方も知ってるよ。
…、何かあったら連絡してくれ。…、
あっ、そうそう、…、こっちは先生の机が散らかされていたよ。…。
まあ、たいしたことないけどな…、うん、そうか。
また電話してな。…、じゃあな。」

 理科室の人体模型はビビるよな〜。

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