小説 hello学校の怪談 (高校編) 4/21


 普段は全然これといって何とも思わないのに、あまりにも静か過ぎるこの雰囲気は恐かった。
それでもみんなは、静かに音を立てないようにして、自分たちの席についた。
ここでyousuke先生の指示があったからだ。

 それは、幽霊を呼ぶ儀式をしなくてはならないことだった。
あらかじめ、みんなで話し合っていたことを、実行し始めた。
 一人一人、カバンからロウソクをとりだして、火をつける。そして、ロウソクたてを持ちながら、
教室をうろうろと歩くのである。

「こんなもんで、本当にいいのかな?」
「まあ、そうだっつ〜んだから、そうなんだろうな…。」

「なんか、うちら、バカっぽくない?」
「このくらいでいいんじゃん。」
「そうだよね。」

「で、この後は、ど〜すんのよ。」
「音楽室に行くらしいよ。」
「じゃ、もう行こうよ。」
「そうだね。」

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