小説 hello学校の怪談 (高校編) 3/21


 いよいよ決行の土曜日。
 学校にバレないように、正門からではなく、高校専用の入り口からみんなで入った。
11月ともなると、6時には外は完全に暗い。みんな、こんなに暗い時間に学校に入るのは、
10年もいて、初めての経験だった。

 リーダー的存在のTAKUを先頭に、恐る恐る校舎の中へ。
懐中電灯は持っていたけど、つけることができない。だけど、廊下の天井にある、「非常口」
というライトがついているので、思っていたよりかは明るかった。
 みんな、一列になって歩き始め、一番奥にある階段へ。
廊下を歩いている時はそれほど怖くなかったけど、怖さを感じたのはやはり階段。
冷たい空気と上がよく見えないのが、なんか体を震わせるものがあった。

 3階に上がり、自分たちの教室へ。
音を立てないように、教室の扉を開ける。
すっげ〜こえ〜、自分だけでなく、みんなそんな感じだった。

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