■ Hello School 中学理科(ハロ理科) No.24 天体(3) ■
インターネット上で中学校の理科が勉強できるよ♪
ノートに理解しながら写して、一通り終えたら練習問題で実力を定着させていこうね♪
今回の作成には、日本惑星協会からの写真協力がありました。感謝いたします。
1.太陽
(1)太陽
・形と本体
 球形で高温の気体でできている。

・大きさと距離
 直径は約140万km(地球の約109倍)。
 地球からの距離は約1億5000万km

・温度
 表面温度は約6000℃で、中心部では
 約1600万℃になっている。

・太陽の表面
 光球…太陽の表面で輝いて見える部分。
     温度は約6000℃
太陽のつくり
 彩層…光球とコロナの間の厚さが約1500kmの大気の層。
     場所により温度が違うが、光球よりも温度が高い。

 黒点…光球の表面にできる直径約1000km〜数万kmのうず。
      温度は約4500℃と周りよりも低いので、黒く見える。
      また、形や個数は変化する。

 コロナ…彩層の外側に広がっている非常に薄い大気の層。
      温度は100万℃以上、範囲は太陽の半径の10倍以上
      ある。通常は光球の光の強さで見ることはできないが、
      皆既日食が起こると、白く輝いて見ることができる。

 プロミネンス(紅炎)…彩層から吹き上げる炎状の高温のガス。
              高さが10万kmになることもある。
2.太陽系
(1)太陽系の構成

写真提供 日本惑星協会
 太陽系…太陽とその周りを公転している惑星、小惑星、彗星、惑星の周りを公転している
       衛星などの集まりのこと。

 恒星(太陽)…高温の気体でできており、自分で光を放つ天体。
          天球上では互いの位置を変えず、星座を形成する。

 惑星…恒星(太陽)の周りを公転している天体。恒星の光を受けて光る。
     太陽系の惑星では、円に近いだ円軌道に北から見て反時計回りに公転する。

 衛星…惑星の周りを公転する天体。惑星と同様、恒星の光を受けて光る。
     太陽系では、水星と金星以外の惑星は全て衛星をもつ。また、惑星と同じ反時計
     回りに公転する。

 小惑星…火星と木星との間で公転している小さな天体の集まり。
       直径1km〜1000kmまで、大きさは様々である。

 彗星…氷のかたまりや小さなちり、うすいガスなどが集まった天体。
      太陽の周りを細長いだ円軌道をするものや、一度太陽に近づき、それ以降は
      近づかないものに分かれる。太陽に近づくと、太陽の反対側に細長い尾を引く
      ことから、ほうき星と呼ばれる。   
........... ハレー彗星 小惑星
写真提供 日本惑星協会
  
(2)太陽系の惑星
水星
表面温度は昼間で約400℃、夜間は約-150℃と寒暖の差が大きい。
クレーターやがけ(リンクルリッジ)が見られる。
地球から見て、太陽から28°以上は離れないため、観察できる機会
が少ない。
大気や水はない。
金星
二酸化酸素の厚い大気におおわれているため、熱が逃げにくく、
表面温度は450℃以上になる。
また、硫酸でできている厚い雲が太陽の光を反射するため、非常に
明るく見える。
日の出前の東の空(明けの明星)と日没後の西の空(宵の明星)で
しか見られない。
地球
大気や水があり、適当な温度のため、生物の生存が可能である。
衛星である月をもつ。
火星
二酸化炭素のうすい大気がある。
火山やクレータや渓谷などが存在する。
季節の変化があるものの、表面温度は低い(赤道付近で約-50℃)。
フォボス・ディモスという2つの衛星をもつ。
木星
惑星の中で一番大きいが、主に水素・ヘリウムでできているため、
密度は地球の約25%程度。
大赤斑と呼ばれる巨大なうず巻き状のものが見られる。
16個以上の衛星をもち、細い環もある。
土星
惑星の中で2番目に大きいが、密度は最小。
18個以上の衛星をもち、大きく7つに分けられる幅数万km、
厚さ10km以下の環がある。
天王星
主に水素とヘリウムの大気をもち、氷と岩石でできている。
自転軸は公転面にほぼ平行になっているため、横倒しのように自転
している。
約20個の衛星をもち、細い環をもつ。
海王星
天王星と同様に主に水素とヘリウムの大気をもち、氷と岩石で
できていて、緑かがって見える。
表面に地球と同じ程度の大黒斑と呼ばれる斑点とメタンの氷から
なる雲が見られる。
8個の衛星と4本の環をもつ。
3.惑星の見え方
(1)金星の動きと見え方
金星は地球よりも内側を公転しているため、
真夜中に見ることができない。
見えるときは、明け方か夕方だけで、つね
に太陽の近くに見え、金星・観測者・太陽
がつくる角度は48°である。
(これを最大離角という)

明けの明星…夜明け前に東の空に見える。
宵の明星…日没直後の西の空に見える。

右の図のように、金星は最大でも半分しか
見れず、月と同じように満ち欠けをし、また、
地球との距離も変わるので、大きく見えたり
小さく見えたりする。
 
(2)火星の動きと見え方
天球上での火星の動きを
見ると、複雑な動きをする。
これは、地球が火星よりも
早く公転してるため、地球が
火星を追いこしたりすると、
火星が逆戻りしているかの
ように見える。

火星が見られるのは、明け
方の東の空
夕方の西の空
真夜中の南の空であり、この
ときには、一晩中見ることが
できる。
 
火星は金星と異なり満ち欠けはしないが、地球と火星との距離が変化するため、大きさは変化
する。
練習問題
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