■ Hello School 古典 文法 名詞 練習問題 ■ | |||
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1.次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。 明石の君に姫君が誕生した。京にいる源氏は乳母を派遣する。 車にてぞ京のほどは行き離れける。いと親しき人さし添へたまひて 遣はす。御佩刀[みはかし]、さるべきものなど所狭きまでおぼしやらぬ 隈なし。乳母にも、ありがたうこまやかなる御いたはりのほど浅から ず。入道の思ひかしづき思ふらむありさま、思ひやるもほほゑまれ たまふこと多く、またあはれに心苦しうもただ(1)このことの御心にか かるも、浅からぬにこそは。御文にも、「疎かにもてなし思ふまじ。」 とかへすがへすいましめたまへり。 いつしかも袖うちかけむをつめ子が世をへてなづる岩のおひさき 津の国までは舟にて、それより[ @ ]は馬にて急ぎ行き着きぬ。 入道待ちとり、喜びかしこまり聞こゆること限りなし。[ A ]に向き て拝み聞こえて、ありがたき御心ばへを思ふに、いよいよいたはし う、恐ろしきまで思ふ。児のいとゆゆしきまでうつくしうおはすること 類なし。げにかしこき御心にかしづき聞こえむとおぼしたるむべなり けり、と見奉るに、あやしき道に出で立ちて、夢の心地しつる嘆きも さめにけり。伊藤つくしうらうたくおぼえて、あつかひ聞こゆ。子持ち の君も、月ごろのものをのみ思ひ沈みて、いとど弱れる心地に、生き たらむともおぼえざりつるを、(2)この御掟の、すこしもの思ひ慰めらる るにぞ、頭もたげて、御使ひにも二なきさまの心ざしを尽くす。「疾く 参りなむ。」と急ぎ苦しがれば、思ふことどもすこし聞こえ続けて、 ひとりしてなづるは袖のほどなきにおほふばかりの蔭をしぞ待つ と聞こえたり。あやしきまで御心にかかり、ゆかしうとおぼさる。 |
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(源氏物語・澪標) | |||
(1)下線部(1)の「こ」は誰をさすか。次の中から選び、記号で答え なさい。 ア.源氏 イ.姫君 ウ.明石の君 エ.入道 オ.乳母 (2)[ @ ]と[ A ]にそれぞれ「そなた」「あなた」のどちらかを 入れなさい。 (3)下線部(2)の「こ」はどのようなことか。次の中から選び、記号で 答えなさい。 ア.源氏の姫君に対しての心遣い。 イ.源氏の京にいなくてはならない規則。 ウ.明石の君の源氏との子どもができたうれしさ。 エ.乳母の姫君に対してのかわいがりさ。 |
解答 | ||
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