■ Hello School 古典 文法 係助詞 練習問題 ■
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1.次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。

 また同じころとよ、おびたたしく大地震ふることはべりき。
そのさま、よのつねらなず。山はくづれて河を埋み、海は傾き
て陸地をひたせり。土裂けて水湧き出で、巌割れて谷にまろ
び入る。なぎさ漕ぐ船は波にただよひ、道行く馬はあしの立ち
どをまどはす。都のほとりには、在々所々、堂舎塔廟、一つと
して全からず。或はたふれぬ。塵灰たちのぼりて、盛りなる
煙のごとし。地の動き、家のやぶるる音、雷にことならず。家
の内にをれば、たちまちにひしげなんとす。走り出づれば、地
割れ裂く。羽なければ、空をも飛ぶべからず。龍ならばB
雲にも乗らむ。恐れのなかに恐るべかりけるは、ただ地震な
りけりとCこそ覚えはべりしか。
 かく、おびただしくふることは、しばしにてやみにしかども、
その余波、しばしは絶えず。よのつね、驚くほどの地震、二三
十度ふらぬ日はなし。十日、二十日過ぎにしかば、やうやう
間遠になりて、或は四五度、二三度、もしは、一日まぜ、二三
日に一度など、おほかたその余波、三月ばかりDはべりけむ。
 (1)四大種のなかに、水・火・風はつねに害をなせど、大地に
いたりては異なる変をなさず。昔、斎衡のころとE、大地震ふり
て、東大寺の仏の御首落ちなど、いみじきことどもはべりけれど、
なほこの度には如かずと。すなはちは、人みなあぢきなき
ことをのべて、いささか心の濁りもうすらぐと見えしかど、月日
かさなり、年経にしのちは、ことばにかけて言い出づる人だに
なし。
(方丈記)
(1)下線部A〜Fの係助詞の結びの語とその活用形を答えなさい。
 ただし、結びが流れている場合は「流」と書き、省略されている
 場合は「省」と省略されている言葉を補いなさい。

(2)下線部(1)「四大種」とあり、これは宇宙の四大元素のことで、
 本文では水・火・風が明記されているが、残りの一つは何か。
 本文中から抜き出しなさい。

(3)本文を通じて、作者が最も言いたいと思われる戒めは何か、
 次のなかから選び、記号で答えなさい。

 ア.衣食足りて栄辱を知る。
 イ.天災は忘れたころにやってくる。
 ウ.石橋をたたいて渡る。
 エ.備えあれば憂いなし。

解答
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