私はのんちゃん Part.1
朝の目覚し時計の音にベットからゆっくりと起き上がる女の子。 その子の名前は深川典子。あだ名はノンちゃん。 千葉県の私立高校に通う1年生。まだ15歳。本人は、 高校は千葉だけど、家は東京都だから田舎者じゃない。 でも東京といっても 23区の東部だから自慢できないけどね。 と、中途半端な気持ちで過ごしているようだ。 今日も6月の蒸し暑い日に、7時起きて学校に向かう。 雨が降り出しそうだったが、天気予報で夜になってから降ると 言っていたためか、傘は持っていかなかった。 期末テスト1週間前だから、今日はテニス部はない。 3時半には学校を出るから大丈夫だと思ったのだろう。 ノンちゃんが降りる舞浜駅に着くと、急に空が暗くなってきて、 雨がザーと降ってきた。 いつもならここから自転車で学校に行くのだが、 仕方なくバスに乗って学校に行った。 学校に着いて教室に入ると、ガヤガヤとうるさかったが、 大半が勉強の話だった。 さすがは進学校である。ノンちゃんは荷物を机の横に引っかけて、 教科書とノートを出して、みんなに合わせるようにして 勉強しているふりをした。 基本的に勉強は嫌いらしい。 |