■ Hello School 中学理科(ハロ理科) No.18 大気中の水の変化 ■
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ノートに理解しながら写して、一通り終えたら練習問題で実力を定着させていこうね♪
1.飽和水蒸気量
(1)飽和水蒸気量
飽和水蒸気量…1m3の空気中に含むことができる水蒸気の最大の量。
 単位はg/m3で、気温によって変化し、気温が高いほど飽和水蒸気量は多くなる。
気温と飽和水蒸気量
気温[℃] −1 10 11 12 13 14
飽和水蒸気量[g/m3 4.5 4.8 5.2 5.6 5.9 6.4 6.8 7.3 7.8 8.3 8.8 9.4 10.0 10.7 11.3 12.1
気温[℃] 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
飽和水蒸気量[g/m3 12.8 13.6 14.5 15.4 16.3 17.3 18.3 19.4 20.6 21.8 23.0 24.4 25.7 27.2 28.7 30.3
 
(2)凝結と露点
凝結…水蒸気が水滴に変わること。

露点…空気中の水蒸気の一部分が凝結しはじめる温度。
露点と飽和水蒸気量
 1m3の空気中に17.3gの水蒸気を含む25℃の空気について考える。
15℃では12.8gの水蒸気を
含むことができるので、4.5g
の水滴ができる。
飽和状態になる。 25℃では23.0gの水蒸気を
含むことができるので、飽和に
達していない。
 
2.湿度
(1)湿度
湿度…空気のしめりぐあいのこと。気温が高くなると低くなり、露点が高くなるほど高くなる。
単位は%で、次のようにして求める。
湿度[%]=
空気中に含まれている水蒸気の量[g/m3
そのときの気温での飽和水蒸気量[g/m3
×100
例:1m3の空気中に9.4gの水蒸気を含む25℃の空気
気温20℃のとき   気温15℃のとき
湿度=
9.4[g/m3]
17.3[g/m3]
×100=54[%]
湿度=
9.4[g/m3]
12.8[g/m3]
×100=73[%]
 
露点(気温10℃)のとき 露点以下の温度
湿度=
9.4[g/m3]
9.4[g/m3]
×100=100[%]
湿度=つねに100%
 
(2)湿度の1日の変化
晴れの日…気温が高くなると湿度が低くなり、気温が低くなると湿度は高くなる。
雨の日…湿度は高いままの状態で、あまり変化しない。
3.雲・霧・雨
(1)雲のでき方
…上空で水滴や氷の結晶が集まったもの。
 雲は上昇気流にささえられているため、落ちる
ことはない。

雲ができるには
・水蒸気を含んだ空気が上昇したとき、
 露点以下の温度まで下がる。

・水蒸気が水滴や氷の結晶に変化するとき、
 核となるちりやほこり(凝結核)がある。
 
(2)上昇気流のでき方
上昇気流がおきるのは
次のような場合である。

・地面が太陽の熱で
 暖められたとき。
・山の斜面に沿って
 風が上昇したとき。
・前線付近。
・低気圧の中心付近。
 
(3)雨や雪のでき方
[低い雲からできる雨]
小さな水滴の集まりの雲の水滴が
雨粒となって落ちる。

[高い雲からできる雨]
雲をつくっている水滴が上昇して
氷の粒になり、まわりの水滴や
水蒸気がくっついて雪やあられ
となる。
この雪やあられが落下するとき、
気温が高いととけて雨となり、
気温が低いとそのまま落ちて、
雪やあられとなる。
 
(4)露・霜・霧
…気温が露点以下になる→空気中の水蒸気の一部が凝結して水滴となる。→地面や植物につく。
 風の弱いよく晴れた夜にできやすい。

…露点が0℃以下になる→空気中の水蒸気が直接氷の結晶になる。→植物や石などにつく。
 風のある日はできにくい。

…地表の空気が冷えて、露点以下になる。→空気中の水蒸気の一部が凝結して水滴となる。
 →地表に浮かぶ。
 
4.水の循環
(1)水の循環
陸地に含まれている水
海・川・湖などの水
   ↓
表面から蒸発
   ↓
水蒸気となって空気中
に混ざる
   ↓
凝結して雲をつくる
   ↓
雨・雪・あられとなって
地表に戻る
練習問題
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