■ Hello School 中学理科(ハロ理科) No.12 質量保存の法則 ■
インターネット上で中学校の理科が勉強できるよ♪
ノートに理解しながら写して、一通り終えたら練習問題で実力を定着させていこうね♪
1.質量保存の法則
(1)酸化と質量
スチールウールを空中で燃やす。
      ↓
酸化鉄ができる。
燃焼前よりも質量が増加する。
鉄の質量に酸素の質量が加わったため。
密閉容器の中で燃焼させた場合
 燃焼前と燃焼後の質量は変わらない
 ことに注意。
 
(2)気体の発生と質量
うすい塩酸に石灰石を入れると、二酸化炭素を発生しながら、塩化カルシウムと水ができる
 塩酸+石灰石→二酸化炭素+塩化カルシウム+水
[容器が解放されている場合]
 発生した二酸化炭素は空気中に放出される
     ↓
 質量が減少する
[容器が密閉されている場合]
 発生した二酸化炭素は空気中に放出されない
     ↓
 質量が変わらない
 
(3)沈殿と質量
沈殿…化学変化で作られた水に溶けない物質。
 沈殿ができる化学反応では、反応前と反応後の質量は変わらない
いろいろな沈殿の反応
・硝酸銀+塩化ナトリウム→塩化銀(白い沈殿)+硝酸ナトリウム
・硫酸+水酸化バリウム→硫酸バリウム(白い沈殿)+水
・硫酸ナトリウム+塩化バリウム→硫酸バリウム(白い沈殿)+塩化ナトリウム
・硫酸銅+塩化バリウム→硫酸バリウム(白い沈殿)+塩化銅
・ヨウ化カリウム+酢酸鉛→ヨウ化鉛(黄色い沈殿)+酢酸カリウム
 
(4)質量保存の法則
質量保存の法則
 物質の化学変化では、その前後で、
 物質全体の質量は変化しない。
       [ラボアジエ(フランス)]
Aの質量+Bの質量Cの質量+Dの質量
2.質量の割合
(1)金属の質量の割合
銅に酸素を化合して酸化銅を作っていく。
    ↓
グラフから、
 化合した酸素の質量は銅の質量に比例し、
 その割合は一定である。
 酸化銅は銅の質量と酸素の質量が4:1で
 化合されている。

酸化銅だけではなく、すべての化合物に対し、
質量の割合は常に一定で、化合物によって
その割合は異なる。[定比例の法則]
いろいろな金属の質量の割合
・酸化マグネシウム…マグネシウム:酸素=3:2
・酸化銀…銀:酸素=27:2
・硫化鉄…鉄:硫黄=7:4
 
(2)水の体積の割合
[水の電気分解]
 水を電気分解させ、−極、+極に発生した水素と酸素の
 体積を調べてみる。→グラフ
    ↓
 常に水素と酸素の体積の比が2:1になっている。
[水の化合]
 水素と酸素を化合させて水ができるが、体積比が2:1のときは気体が残らないが、
 その割合以外の場合は、化合しなかった気体が残る。
グラフ
 →
 
(3)水の質量の割合
水90gを電気分解すると、水素10g、酸素80gが発生する。
               ↓
水は水素と酸素の質量の比が1:8の割合になっている。
練習問題
■ハロ理科の目次  Top
商用目的での利用を固く禁じます。