■ Hello School 社会科 地理(ハロ地理) No.11日本の畜産 ■ 
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1.日本の畜産
第二次世界大戦後、日本人の食生活
が変化して、肉や卵などを食べるよう
になり、畜産業が発達した。

特に、ぶた肉ととり肉の消費量が増加
傾向
にある。

日本は森林が多いため、牧草地が少
なく、生産性が低くなるため、家畜を
養うには長時間労働や、養豚場や養
鶏場から出る匂いや水の汚れの管理
など厳しい条件になっている。

また、家畜のえさとなるとうもろこしな
どの飼料を外国からの輸入に頼って
おり、その負担も大きい。
日本の肉類の消費量
飼料のでき高と輸入高

 
さらに、1991年の牛肉・オレンジの輸入自由化で安い外国産の畜産物の輸入や高齢化などの影響も
加わり、畜産農家の数が減少しており、同時に一戸あたりの飼育数が増加して多頭飼育の傾向が見られる。
 
2001年に日本で
はじめてBSEとい
う病気(狂牛病)
が確認された。

アメリカ産の牛肉
にもBSEが確認さ
れ、2005年12月
に輸入を禁止し、
2006年7月に輸入
を再開した。

2004年には79年
ぶりに鳥インフル
エンザ
が発生し、
その対策に細心
の注意を払ってい
る。
乳牛の飼育農家数と飼育頭数の変化
家畜数の変化
2.畜産のさかんな地域
(1)乳牛
酪農…乳牛を飼育して、牛乳、バター、チーズなどの乳製品を生産
    する畜産で、北海道がさかんである。

北海道は、牧草地が広いこと、夏でも冷涼な気候で家畜の飼育に
適しており、乳がよく出るホルスタイン種(白と黒のまだらな牛)が
飼育され、牧場や牛舎のわきなどにサイロと呼ばれるれんがなど
で作られた塔の建物に家畜のえさとなる冬の干草を蓄えておく。

根釧台地では、1955年に政府の計画によって、パイロットファーム
とよばれる実験農場がつくられ、さらに1973年からは新酪農村
建設が行なわれ、日本最大の酪農地帯に成長している。

牛舎とサイロ
写真:akkeyさん「写真素材 フォトライブラリー」
(2)肉牛
北海道や鹿児島、宮崎、熊本といった南九州のシラス台地での飼育
や阿蘇山山ろくの放牧が知られている。

この他、ブランド牛(銘柄牛)と呼ばれる高級牛肉も人気が高い。


主なブランド牛
ブランド牛 産地 特徴
松坂牛 三重県 日本三大牛
神戸牛 兵庫県 他の牛肉より低温で脂肪が溶ける
近江牛 滋賀県・愛知県 すき焼きが定番・宮内庁御用達
但馬牛 兵庫県 ブランド牛の素牛
米沢牛 山形県
飛騨牛 岐阜県 ステーキやシチューに最適
(3)ぶた
牛肉よりも値段が安く、肉類の中では最も多く消費されている。

全国各地で飼育されているが、鹿児島、宮崎の南九州や茨城、
群馬、千葉の関東地方に多い。
(4)にわとり
肉用のにわとり(ブロイ
ラー)と卵用にわとりに
分かれる。

ブロイラーは宮崎、鹿児
島の南九州と岩手が多
い。

卵用にわとりは、千葉、
愛知、鹿児島、広島、
茨城など、大都市の周
辺で飼育されているの
が特徴である。
これは、新鮮な卵を早く
て安く供給できるから
である。
白地図テスト
標準問題
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