小説 hello学校の怪談 (小学校編) (中学校編) (高校編) 10/21
「僕たち?」 「そう。小学生は、高校の音楽室からピアノの音が聞こえたろ。」 「うん。」 「あれは私が弾いてたの。ピアノは得意じゃないのに、無理に弾いてたから、 無気味に聞こえたでしょ。」 「中学生は、高校の校舎から明かりが見えたろ。」 「あれって、火の玉じゃなかったんだ。」 「ありゃ、俺たちがろうそくを持って歩いてたんだ。」 「高校も、小学生の理科室の実験、ビビったろ。」 「ありゃあ、こえ〜かったよ。君たちだったんだ。」 「そうです。」 「そもそも幽霊なんて、いるわけね〜って、言ったろ。」 みんなそれぞれタネを理解し、何だ〜と納得できた。 夜も遅いので、先生も生徒も全員帰ることにした。外の冷たい風が今度はすっきりと感じた。 しかし…。 |