■ Hello School 算数 容積 ■
インターネット上で受験算数の一通りの基本的解法をマスターしよう♪。 
●容積の知識
(1)単位
1 =1000cm3=1000m =1000cc
1d =100cm3
 
(2)容積とグラフ
 一定の水の量を容器の中に入れていく。
右の図の容器の場合、深さが最初は
ゆっくり上昇して、あとから急に上がっ
ていく。
左の図の容器の場合、深さは一定の
割合で上がっていく。
右の図の容器の場合、深さが最初は
急に上昇して、あとからゆっくり上がっ
ていく。
 
(3)比と容積
2つの容器A、Bの底面積、高さ、容積は
右の図のような長方形の辺と面積の関係で
表される。
@高さが同じで、底面積と容積がちがう場合
容積の比は底面積の比と
等しい。
A底面積が同じで、高さと容積がちがう場合
容積の比は高さの比と
等しい。
B容積が同じで、底面積と高さがちがう場合
底面積の比は高さの逆比
になる。
 
(4)おもりを沈める場合
おもりを沈めた場合、おもりと同じ体積だけ
水の容積が見かけ上増える。
例題1 右の図のアの容器に水を8cmの高さまで入れた
あと、イの容器に移しかえました。
イの容器には何cmの高さまで水が入りますか。
解説
アの容器には8×8×8=512cm3の水が入いることになる。
イの下の部分の直方体の容積は15×8×4=480cm3なので、
残りの512-480=32cm3が上の部分の直方体に入ることになる。
32÷(2×8)=2cm。
全体の高さは4+2=6cm。
解答 6cm
 
例題2 右の図のような直方体の容器に水を入れ、
底面の1辺を固定した状態で水がこぼれない
ように傾けました。
容器に入っている水の体積は何cm3ですか。
解説
底面が台形で高さが4cmの立体の体積を考えればよい。
(6+9)×4÷2×4=120cm3
解答 120cm3
 
例題3 右の図のような容器に水が3600cm3入っています。
この容器の中に底面が600cm2の棒を入れました。
アの高さは何cmになりますか。
解説
水の体積は3600cm3なので底面積は3600÷4=900cm2
棒が入ったときの底面積は900-600=300cm2
高さは3600÷300=12cm。
解答 12cm
 
例題4 右の図のような2つの容器ア、イがあり、水が入っている
体積の比は4:5です。
(1)底面積の比を求めなさい。
(2)アの水をイに移し、イの高さがアの高さの2倍になる
 ようにすると、アの高さは何cmになりますか。
解説
便宜的にアの容器に入っている水の体積を320cm3、イの容器に入っている
水の体積を400cm3とする。
(1) と、アの底面積は320÷16=20cm2、イの底面積は
400÷10=40cm2となり、底面積の比は20:40=1:2。
(2) 底面積の比が1:2、高さの比が1:2に
なることから、体積の比は1:4になる。
2つの体積の和は720cm3なので、
アの体積は720÷5=144cm3
高さは144÷20=7.2cm。
※比の問題では、便宜的に数量を入れても、比の関係を維持していれば正解を求めることができる。
解答 (1)1:2 (2)7.2cm
 
例題5 右の図のような容器に水を一定
の割合で入れていき、そのとき
のグラフが右のグラフです。
(1)水は1分間で何cm3入りますか。
(2)容器に水がいっぱいになるのは
 何分後ですか。
解説
(1) 12分後で高さが20cmになることから、12分後に下の直方体の部分が
いっぱいになっていることがわかる。水は1分間に
(30×10×20)÷12=500cm3
(2) 上の直方体の部分に水がいっぱいになるのは、
(50×10×20)÷500=20分後。
全体は12+20=32分後。
解答 (1)500cm3  (2)32分後
 
例題6 右の図のような容器に仕切りを
おき、水を1分間に1680cm3ずつ
入れたところ、右のグラフのよう
になりました。
ア、イ、ウはそれぞれいくつです
か。
解説
10分後の水の体積は1680×10=16800cm3。底面積は30×20=600cm2なので、
イの高さは16800÷600=28cm。
右の部分に入る水の体積は40×20×28=22400cm2なので、いっぱいになるのは
22400÷1680=13
1
3
分後。アは10+13
1
3
=23
1
3
分後。
仕切りの関係のない部分の水の体積は70×20×12=16800cm3なので、
いっぱいになるのは、16800÷1680=10分後。
ウは23
1
3
+10=33
1
3
分後。
解答
ア…23
1
3
 イ…28 ウ…33
1
3
 
例題7 右の図のような容器に鉄のかたまりを入れ、
1分間に640cm3ずつ水を入れたところ、右
のグラフのようになりました。
(1)アは何cmですか。
(2)鉄のかたまりの体積は何cm3ですか。
解説
(1) 10分後から35分後までの25分間で水の高さが20cm上がっていることから、
鉄のかたまりの関係のない部分の底面積は、
640×25÷20=800cm2
横の長さが40cmなので、アは800÷40=20cm。
(2) 容器の底面積は800cm2で、鉄のかたまりがない場合の水の体積は
8000cm3。実際に入った水の体積は640×10=6400cm3なので、残りの
8000-6400=1600cm3が鉄のかたまりの体積となる。
解答 (1)20cm  (2)1600cm3
 
例題8 右の図のような容器にはじめはA管だけを
使い、12分後からA管、B管の両方を使って
入れたところ、右のグラフのようになりまし
た。
(1)最初からA管、B管の両方を使って入れる
 といっぱいになるのは何分後ですか。
(2)最初からB管だけで入れると、いっぱい
 になるのは何分後ですか。
解説
(1) A管だけを使った12分間で24cm高くなるので、1分間に2cmずつ高くなることが
わかる。A管とB管を2つ使うと、(18-12)=6分間で(60-24)=36cm高くなるので、
1分間に6cmずつ高くなる。
最初からA管、B管の両方を使って入れると、60÷6=10分でいっぱいになる。
(2) B管だけだと(6-2)=4cmずつ高くなる。
最初からB管だけを使うと、60÷4=15分でいっぱいになる。
解答 (1)10分  (2)15分
練習問題
算数目次  算数・数学のページ

Top
この授業を担当する大川葵先生です
商用目的での利用を固く禁じます。