■ Hello School 小学校 理科 水溶液 ■
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1.水溶液とそのとけ方
(1)水溶液
 水溶液…ものが水にとけている液。
とけているもの 固体 液体 気体
水溶液の例 食塩水、砂糖水
石灰水、ホウ酸水
アルコール水
さく酸水(酢)
炭酸水、塩酸、
アンモニア水
 ・水溶液の特徴
  @ものが水にとけて小さな粒になり、水全体に広がる
  A色がついたもの、ついていないものもあるが、透明である。
    (色がついているものは透きとおる。)
  B時間がたっても、とけたものは水と分かれない

 ・水溶液ではないもの
  透きとおっていない液や、時間がたつと底に粒がたまるもの(牛乳や泥水)。
 
(2)もののとける量
 ・水の温度が同じ場合
... 水の量が2倍、3倍、4倍…と増えると、
もののとける量も2倍、3倍、4倍…となる。

 ・水の量が同じ場合
... 固体…水の温度が高くなると、とける量も多くなる
 (水酸化カルシウムは水の温度が高くなると、とける量が減る。)
温度[℃] 0 20 40 60 80 100
ミョウバン 5.7 11.4 23.9 57.4 322 -
(92.5℃で液体になる)
ホウ酸 2.8 4.9 8.9 14.9 23.6 38.0
食塩 35.7 35.8 36.3 37.1 38.0 39.3
水100gにとける量(g)

気体…水の温度が高くなると、とける量が減る

 よう解度…100gの水にとけることのできる限度の量。
 ほう和水溶液…ものがとける限度までとけている水溶液。
 
2.水溶液の濃さ
(1)水溶液の重さ
 ・水溶液の重さ水の重さ+とかしたものの重さ
  (とけて見えなくなっても重さはなくならない。)

 ・水溶液の体積
   固体をとかすと、体積はほとんど増えないが、重さは重くなっていく。
   濃い水溶液ほど重くなる
 
   水よりも軽いアンモニア、アルコールの場合、濃い水溶液ほど軽く
   なる。
 
(2)水溶液の濃さ
.... 水溶液の濃さ=
とけているものの重さ(g)
水溶液の重さ(g)
×100=
とけているものの重さ(g)
水の重さ(g)+とけているものの重さ(g)
×100

  水80gに食塩を20g入れて食塩水を作った場合、濃さは
.... 水溶液の濃さ=
20g
100g
×100=
20g
80g+20g
×100=20%
3.とけているものをとり出す
(1)水を蒸発させてとり出す
 固体をとかした水溶液を加熱して、水を蒸発させるととけていたもの
 が結晶として出てくる。
 (そのまま放置しても結晶は出てくる。)

(2)水溶液の温度を下げてとり出す
 水溶液の温度を下げていくと、とけていたものが結晶として出てくる。

60℃の水100gにホウ酸を14.9gを
入れて、加熱したり、冷やしたりし
た場合、右のような変化がおきる。

 ろ過…ろ紙を使い、液体と液体にとけていないものをこしとる方法。

 結晶…水溶液を加熱、冷却、ろ過などをして、とけていた固体が出てきた粒。
      ものの種類によって形が決まっていて、規則正しい形をしている。
.... ミョウバン 食塩 ホウ酸 りゅう酸銅
4.水溶液の分類
(1)固体のとけた水溶液
 ・固体のとけた水溶液を熱して水を蒸発させると、
  とけていた固体が粒となって出てくる
  (砂糖水の場合、砂糖がこげて黒い固体(炭素)が残る。)

 ・温度が高いほどとけやすい。

 ・においはない。
 
(2)液体のとけた水溶液
 ・液体のとけた水溶液を熱して水を蒸発させると、
  液体も蒸発するので、あとに何も残らない

 ・液体と水がとける量は限度がない。

 ・アルコール水はアルコール、酢はさく酸のにおい
  がする。
(3)気体のとけた水溶液
 ・気体のとけた水溶液を熱して水を蒸発させると、
  気体は空気中へ出ていき、あとに何も残らない

 ・温度が高いほどとけにくい。

 ・塩酸、アンモニアは強い刺激臭がする。
(4)水溶液の見分け方

......
水溶液 とけているもの におい 性質    
塩酸 塩化水素 金属を溶かす 酸性
  反応
リトマス紙 青→赤
赤→赤
BTB液
ムラサキ
キャベツ
炭酸水 二酸化炭素    炭酸飲料に使われる
ホウ酸水 ホウ酸    殺菌作用がある
さく酸 料理に使われる
過酸化水素水 過酸化水素   二酸化マンガンを加え
ると酸素を発生
食塩水 食塩   料理に使われる 中性
  反応
リトマス紙 青→青
赤→赤
BTB液
ムラサキ
キャベツ
砂糖水 砂糖   料理に使われる
アルコール水 アルコール 消毒に使われる
アンモニア水 アンモニア 水によくとける アル
カリ性
  反応
リトマス紙 青→青
赤→青
BTB液
ムラサキ
キャベツ
水酸化ナトリウム水溶液 水酸化ナトリウム   アルミニウムを溶かす
石灰水 水酸化カルシウム   二酸化炭素を通すと
白くにごる
石けん水 石けん  
オレンジ…固体 青…液体 緑…気体
 
5.金属の反応と中和
(1)塩酸との反応
 ・塩酸の中に銅、鉄、アルミニウムを入れると、
  アルミニウム水素を発生させる。
  (亜鉛・マグネシウムも同じ反応をする)

 ・銅は反応しない。

 ・鉄とアルミニウムがとけた液を蒸発させると、
  白っぽい粉が残り、鉄、アルミニウムとは
  まったく違う別の新しい物質が残る。

........ 塩酸+ 水素塩化鉄
塩酸+ アルミニウム 水素塩化アルミニウム

(2)水酸化ナトリウム水溶液との反応
 ・水酸化ナトリウム水溶液の中に銅、鉄、アルミニウムを
  入れると、アルミニウム水素を発生させる。

 ・鉄と銅は反応しない。

 ・アルミニウムがとけた液を蒸発させると、白っぽい
  粉が残り、アルミニウムとはまったく違う別の新しい物質
  
が残る。

........ 水酸化ナトリウム
水溶液
+アルミニウム 水素 アルミン酸
ナトリウム

(3)中和
 ・中和…酸性とアルカリ性の水溶液を混ぜて、たがいの性質を打ち消しあい、中性の水溶液
      ができる反応。
   中和によって、新しい物質ができる。

 ・塩酸と水酸化ナトリウム水溶液の反応
........ @塩酸にアルミニウムを入れると水素が発生する。
(このとき試験管の中の液体は酸性)
A 水酸化ナトリウム水溶液を少しずつ加えると、
水素の発生が弱くなる。
Bある量まで入れると水素の発生がなくなる。
(このとき試験管の中の液体は中性)
Cさらに加えるとまた水素が発生する。
(このとき試験管の中の液体はアルカリ性)
........ 塩酸 水酸化ナトリウム水溶液 食塩
酸性 アルカリ性 中性
確認問題
 
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