■ Hello School 数学(ハロ数) Ver.2  中1 式の計算 ■
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1.項と係数
|||||||||||<解説1>|||||||||||
文字式を加法だけの式で表したとき、加法記号の「+」で
結ばれたそれぞれの部分を
といい、数だけの項を定数項
という。

文字を含む項の数の部分を
係数という。
 2a+5で、2aの係数は2。
 -a+5で、2aの係数は-1。
2a
5
項(定数項)
2a−
b
3
+5 2a ( -
b
3
) 5
項(定数項)
 2a−
b
3
+5 で、aの係数は2、bの係数は-
1
3

文字が1つだけの項を1次の項という。1次の項だけ、または1次の項と定数項だけの式を1次式という。
 -3a+5、0.2x−0.8など。

|||||||||||<例題1>|||||||||||

次の式の項と、文字の項の係数を答えなさい。
(1) 3x+2  (2) -2x2+6y+9  (3) -x2−6x−7  (4) 3x+4y−5z  (5) -
x2
2
1
3
(6) x+3y−
4
5
  (7) -
x2
2
−4x+3y−15  (8) 
x3
4
x2
3
x
2
−1
<解答>
(1) 項…3x 2 xの係数…3  (2) 項…-2x2 6y 9 x2の係数…-2 yの係数…6 
(3) 項…-x2 −6x −7 x2の係数…-1 xの係数…-6 
(4) 項…3x 4y −5z xの係数…3 yの係数…4 zの係数…-5  
(5) 項…-
x2
2
1
3
x2の係数…-
1
2
  (6) 項…x 3y -
4
5
 xの係数…1 yの係数…3
(7) 項…-
x2
2
-4x 3y -15 x2の係数…-
1
2
xの係数…-4 yの係数…3
(8) 項…-
x3
4
 -
x2
3
 -
x
2
 -1 x3の係数…-
1
4
 x2の係数…-
1
3
 xの係数…-
1
2
|||||||||||<例題2>|||||||||||
次の式で1次式であるものを答えなさい。
(1) -x2  (2) -3x+5  (3) 2x2−3y2  (4) -x  (5) 4x2−3  (6) 
3x−1
2
  (7)
x
3
  (8) 
3
x
<解答>
(2) (4) (6) (7)

<解説>
 (8)のような文字が1つであっても、分母に文字がある場合は1次式ではないので注意。
2.1次式の乗法・除法
|||||||||||<解説2>||||||||||
定数項のない1次式と数との乗法または除法は、係数と計算する。
例えば、
 2a×(-3)=2×(-3)×a=-6a  6a÷(-3)=6÷(-3)×a=-2a
である。

<分配法則>
1次式と数との乗法または除法は分配法則を使って計算を行う。
例えば
 2(5a−3)=2×5a+2×(-3)=10a−6  (-15a−6)÷(-3)=-15a÷(-3)−6÷(-3)=5a+2
である。除法の計算は、分数の乗法に直してもよい。
|||||||||||<例題3>|||||||||||
次の計算をしなさい。
(1) 2x×(-5)  (2) -12x÷(-4)  (3) 
x
4
×(-24)  (4) -x÷
3
4
  (5) 
3x
4
×(-6)
(6) -
4x
3
÷(-12)  (7) 3(x−2)  (8) -
4
5
(25x−10)  (9) (6x−18)÷ ( -
2
3
)
(10) -2(-x−1)  (11) (2x−4)÷(-2)  (12) -
2
3
(2x−5)  (13) 0.5(6x−4)  (14) (28x−49)÷(-0.7)
(15) -0.3(0.5x−0.1)  (16) (0.7x+0.8)÷(-0.3)  (17) 
1
2
(
x
3
1
4
)
(18)  (
2
3
x−
2
5
) ÷
1
4
  (19) -
4
7
(
5
6
x−
7
8
)   (20)  ( -
3
5
x−
3
4
) ÷ ( -
3
20
)
<解答>
(1) -10x  (2) 3x  (3) -6x  (4) -
4x
3
  (5) -
9x
2
  (6) 16x  (7) 3x−6  (8) -20x+8
(9) -9x+27  (10) 2x+1  (11) -x+2  (12) -
4x
3
10
3
  (13) 3x−2  (14) -40x+70
(15) -0.15x+0.03  (16) -
7
3
x−
8
3
  (17) 
1
6
x−
1
8
  (18) 
8
3
x−
8
5
  (19) -
10
21
x+
1
2
(20) 4x+5
 
3.1次式の加法・減法
|||||||||||<解説3>|||||||||||
文字の部分が同じ項の加法と減法は係数同士を計算する。
例えば、
 2a+3a=5a  -a−2a=-3a
である。

ax+bx=(a+b)x
+(a+b)=+a+b
−(a+b)=−a−b
1次式の加法は、1次の項と定数項をそれぞれ計算する。例えば、
 (2a+3)
(4a−2)=2a+3+4a−2=2a+4a+3−2=6a+1
である。

1次式の減法は、ひく式[−( )の( )の中]の
符号を変えて
加法にして計算する。例えば、
 (2a+3)
(4a−2)=(2a+3)(-4a2)=2a+3−4a+2=2a−4a+3+2=-2a+5
である。

筆算の計算は1次の項と定数項をそれぞれ計算する。特に減法の符号に注意する。例えば、
2a+3 2a+3  2a+3
 +) 4a−2  ) 4a−2  ) −4a+2
6a+1 −2a+5

分数が含まれる1次式の加法と減法は通分を行ってから計算する。特に減法の符号に注意する。
例えば、
3a+5
2
4a−2
3
9a+15
6
8a−4
6
9a+15+(8a−4)
6
9a+15+8a−4
6
17a+11
6
通分
3a+5
2
4a−2
3
9a+15
6
8a−4
6
9a+15−(8a−4)
6
9a+15−8a+4
6
a+19
6
通分 符号に注意
である。
|||||||||||<例題4>|||||||||||
次の計算をしなさい。
(1) x+3x  (2) x−4x  (3) 6x+7x  (4) -9x+8x  (5) 0.3x+1.5x  (6) 0.6x−0.09x
(7) 
x
5
3x
5
  (8) 
3x
7
4x
7
  (9) x+
2x
3
  (10) x−
3x
4
  (11) (2x+1)+(3x−4)
(12) (8x−6)−(2x+5)  (13) (-2x+5)+(-2x−6)  (14) (4x−3)−(3x−4)  (15) (2x−7)+(x+4)

(16) (7x−4)−(-6x−4)  (17) (x+6)+(-3x−2)  (18) (-2x−5)−(-2x+5)  (19) (4x+1)+(-4x+1)

(20) (-8x−7)−(8x−7)   (21) 
3x+5
+) x+1
  (22) 
5x−1
−) 2x+1
  (23) 
6x−1
+) x+3
  (24) 
-3x−4
−) 4x+1

(25) 
4x−7
+) -3x−4
  (26) 
7x−1
−) -7x+1
  (27)  (
x
4
5
6
) (
2x
3
3
4
)

(28)  (
2x
5
1
2
) (
x
6
1
4
)   (29)  (
4x
7
2
5
) (
3x
14
7
10
)

(30)  (
2x
3
−1 ) (
3x
4
1
5
)
<解答>
(1) 4x  (2) -3x  (3) 13x  (4) -x  (5) 1.8x  (6) -0.59x  (7) 
4x
5
  (8) -
x
7
  (9) 
5x
3
(10) 
x
4
  (11) 5x−3  (12) 6x−11  (13) -4x−1  (14) x+1  (15) 3x−3  (16) 13x
(17) -2−4  (18) -10  (19) 2  (20) -16x  (21) 4x+6  (22) 3x−2  (23) 7x+2  (24) -x−5
(25) x−11  (26) 14x−2  (27) 
11x
12
1
12
  (28) 
7x
30
3
4
  (29) 
11x
14
11
10
(30) 
x
6
4
5
|||||||||||<例題5>|||||||||||
次の計算をしなさい。
(1) 3(x−1)+2x  (2) -2(6x−1)−3(2x−9)  (3) 4(-x−1)+2(-5x−6)  (4) −(3x−1)−(-6x−3)

(5) 3(2x−4)+3(-2x+4)  (6) −(x−5)−(x+5)  (7) 0.3(2x−3)−0.25(4x−2)  

(8) 2(0.2x+0.3)−1.2(1.2x+0.6)  (9) 0.01(120x+900)+0.02(550x+100)
(10) 0.125(8x−24)−0.375(16x+48)  (11) 
2
5
(15x−20)−
3
4
(12x−8)
(12) 
3
7
(21x−14)+
5
9
(81x−27)  (13) 
2
3
(18x−15)+
1
4
(32x−28)  (14) 
2
3
(9x−27)−
1
5
(20x−5)
(15) 
7
12
(144x−180)+
6
13
(169x−65)  (16) 
2
3
(4x−1)−
2
5
(3x−4)  (17) 
1
6
(8x−5)+
1
8
(6x−5)
(18) 
3
4
(6x−13)−
3
5
(2x−6)  (19) 
2
9
(15x−12)+
4
15
(9x−27)  (20) 
2
3
(8x−6)−
1
4
(12x−3)
<解答>
(1) 5x−3  (2) -18x+29  (3) -14x−16  (4) 3x+4  (5) 4x  (6) -2x  (7) -0.4x−0.4
(8) -1.04x−0.12  (9) 12.2x+11  (10) -5x−21  (11) -3x−2  (12) 54x−21  (13) 20x−17
(14) 2x−14  (15) 162x−135  (16) 
22x+14
15
  (17) 
50x−35
24
  (18) 
64x−123
20
(19) 
86x−148
15
  (20) 
28x−39
12
 
4.関係を表す式
|||||||||||<解説4>|||||||||||
数量の間の関係を等式または不等式によって表す。このとき、単位をそろえることに注意する。

数量の関係が等号「=」で表すことができる場合、2つの式が等しいので、この式を
等式という。
例えば、
 xの2倍に3を加えるとyになる。 → 2x+3
y 
である。
等式で「=」の左側の式を
左辺、右側の式を右辺、左辺と右辺を合わせて両辺という。

数量の関係が不等号で表す場合、この式を不等式という。例えば、
 xの2倍に3を加えるとyより大きい。 → 2x+3y
である。

不等号の記号は、「>」、「<」、「≧」、「≦」の4つあり、それぞれ以下のことを表す。
 ・x>3 → xは3より大きい [ 3は含まない ]
 ・x≧3 → xは3より大きいか等しい(xは3
以上) [ 3を含む ]
 ・x<3 → xは3より小さい(xは3
未満) [ 3は含まない ]
 ・x≦3 → xは3より小さいか等しい(xは3
以下) [ 3を含む ]
等式と同様、不等式での左側の式を左辺、右側の式を右辺、左辺と右辺を合わせて両辺という。
|||||||||||<例題6>|||||||||||
次の数量の関係を等式で表しなさい。
(1) xの5倍に3を引いた数はyに等しい。
(2) xから3を引いたものを5倍した数はyに等しい。  
(3) xの4倍に1を加えたものとxの7倍から3を引いた数は等しい。   
(4) 1本x円のシャーペンを4本買い、1000円で払うとおつりはy円であった。  
(5) xの3割はyに等しい。
(6) xの3%はyに等しい。
(7) たてxcm、横ymの三角形の面積はScm2である。
(8) xを4で割ると商がyになった。
(9) xkmの道のりを時速60kmで進むとy分かかった。
(10) 5%の食塩水にxgに含まれる食塩の量はygである。
<解答>
(1) 5x−3=y  (2) 5(x−3)=y  (3) 4x+1=7x−3  (4) 1000−4x=y  
(5) 0.3x=y  (6) 0.03x=y  (7) 50xy=S  (8) 
x
4
=y  (9) x=y  (10) 0.05x=y
|||||||||||<例題7>|||||||||||
次の数量の関係を不等式で表しなさい。
(1) xの5倍に3を引いた数はyより大きい。
(2) xから3を引いたものを5倍した数はy未満である。  
(3) xの4倍に1を加えた数はxの7倍から3を引いた数以下である。   
(4) 1本x円のシャーペンを4本買い、y円で払うとおつりがあった。  
(5) xの3割はy以上になる。
(6) xの3%はy以下になる。
(7) たてxcm、横ymの三角形の面積はScm2よりも大きくなる。
(8) xを4で割ると商がy未満になった。
(9) xkmの道のりを時速60kmで進むと予定のy分よりも早く着いた。
(10) 5%の食塩水にxgに含まれる食塩の量はyg以上である。
<解答>
(1) 5x−3>y  (2) 5(x−3)<y  (3) 4x+1≦7x−3  (4) 4x<y  (5) 0.3x≧y
(6) 0.03x≦y  (7) 50xy>S  (8) 
x
4
<y  (9) x<y  (10) 0.05x≧y
※ 不等式で表せる式で、以下のような式で表すこともある。

 xは5よりも大きく12以下である。→5<x≦12
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