■ Hello School 数学(ハロ数) Ver.2 中1 文字式 ■ |
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1.文字を使った式の表し方 |
|||||||||||<解説1>|||||||||||
文字が含まれている式を文字式という。
文字式は文字が異なる場合、和と差はそのままにし、積と商
は以下のように文字式のきまりにしたがって表される。
(1)積の表し方
@乗法の記号「×」を省略する。
a×b=ab -a×b=-ab a×(-b)=-ab -a×(-b)=ab
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数だけの式 |
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-12+3=-9
-12−3=-15
-12×3=-36
-12÷3=-4 |
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計算できる |
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文字が含まれている式 |
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a+b
a−b
a×b
a÷b |
→ |
文字式のきまり
にしたがって表す |
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計算できない |
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A数と文字の積は文字の前に数をおく。
4×a=4a 4×(-a)=-4a -4×a=-4a -4×(-a)=4a
a×4=4a -a×4=-4a a×(-4)=-4a -a×(-4)=4a
4×3×a=12a 4×(-a)×3=-12a -3×(-a)×(-4)=12a
B文字はアルファベット順に並べる。アルファベット以外の文字はアルファベットの前におく。
b×a=ab -b×a=-ab b×(-a)×3=-3ab -b×(-3)×(-a)=3ab
b×(-a)×π×3=-3πab (π…「パイ」と読む。小学校で学習した円周率のことで中学ではこの記号を使う)
C( )のある式と数や文字の積は、数を前にして「×」を省略する。
3×(a+b)=3(a+b) (a+b)×3=3(a+b) -3×(a+b)=-3(a+b) (a+b)×(-3)=-3(a+b)
3×(a−b)=3(a−b) (a−b)×3=3(a−b) -3×(a−b)=-3(a−b) (a−b)×(-3)=-3(a−b)
(a+b)×(a−b)=(a+b)(a−b)
D同じ文字の積は累乗の形にする。
a×a=a2 -a×a=-a2 -3×a×a=-3a2 3×a×(-3)×a=-9a2 3×(-a)×(-3)×a=9a2
3×(-a)×b×(-3)×a=9a2b (a+b)×(a+b)=(a+b)2 -(a+b)×(a+b)=-(a+b)2
E1×文字と-1×文字は文字または-文字で表す。
1×a=a -1×a=-a a×1=a a×(-1)=-a 1×(-a)=-a -1×(-a)=a
(注意) 0.1×a=0.1a -0.1×a=-0.1a
F分数と文字の積は以下のように表す。
-a× |
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=- |
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a または - |
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a× |
( |
- |
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) |
=- |
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a または - |
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a×3 |
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=a× |
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= |
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a または |
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文字と帯分数の積は、帯分数を仮分数にする。 |
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(2)商の表し方
除法の記号「÷」を使わず、分数の形にする。
a÷b= |
a× |
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= |
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-a÷b=- |
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a÷(-b)=- |
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-a÷(-b)= |
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3÷(a+b)= |
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-3÷(a+b)=- |
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(a+b)÷(-3)=- |
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|||||||||||<例題1>|||||||||||
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次の式を文字式の表し方にしたがって表しなさい。
(1) a×3 (2) p×(-1) (3) (-0.1)×a×1 (4) -9×d×b (5) a×(-7)×a (6) p×q×p×q
(7) (a+b)×(-8) (8) a×b×a×a (9) -a×(-4)×(-a)×b (10) (a+b)×(a+b)×(a+b)
(11) a×a×a×a (12) (a+b-6)×5 (13) (a-7+b)×c (14) (a+b)×(-1)×c
(15) (a+b)×(-0.1)×(a+b) (16) a×(a+b) (17) r×π×2 (18) r×π×r
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(19) |
a× |
( |
- |
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) |
(20) a×b×a× |
( |
-2 |
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) |
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<解答>
(1) 3a (2) -p (3) -0.1a (4) -9bd (5) -7a2 (6) p2q2 (7) -8(a+b) (8) a3b
(9) -4a2b (10) (a+b)2 (11) a4 (12) 5(a+b-6) (13) (a-7+b)c (14) -(a+b)c |
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(15) -0.1(a+b)2 (16) a(a+b) (17) 2πr (18) πr2 (19) - |
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a または - |
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|||||||||||<例題2>|||||||||||
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次の式を文字式の表し方にしたがって表しなさい。
(1) a÷b (2) a÷(-3) (3) 1÷a (4) (-1)÷a (5) 2÷a×b (6) (a+b)÷3 (7) a÷b÷c
(8) a÷(-5)×b (9) (-3)÷a÷a (10) (a+b)÷(a−b) (11) a×a×a÷b÷b
(12) (-3)×a÷(b−1)÷b (13) 1÷a÷a×(-1)÷b (14) 5÷(a+b)÷(a−b)
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<解答>
(1) |
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(2) - |
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(3) |
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(4) - |
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(5) |
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(6) |
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(7) |
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(8) - |
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(9) - |
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(10) |
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(11) |
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(12) - |
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(13) - |
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|||||||||||<例題3>|||||||||||
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次の式を×や÷を使った式に直しなさい。
(1) 5a (2) -3a (3) 6a3 (4) -2a2 (5) -a2 (6) (a−b)2 (7) -(a+b)3 (8) -4a2+3b |
(9) -a2b−ab2 (10) |
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(11) |
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(12) |
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a (13) |
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(14) |
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(15) a2b− |
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(16) -a2− |
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(17) |
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−2a2 (18) |
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+ |
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<解答>
(1) 5×a (2) -3×a (3) 6×a×a×a (4) -2×a×a (5) -1×a×a
(6) (a−b)×(a−b) (7) -1×(a+b)×(a+b)×(a+b) (8) -4×a×a+3×b
(9) -1×a×a×b−a×b×b (10) a÷5 (11) a÷b÷c (12) 3×a÷4 (13) a÷(b+c)
(14) (a+b)÷a÷b÷b (15) a×a×b−a÷3 (16) -1×a×a−a×b÷3÷a÷a÷a
(17) a×b÷c−2×a×a (18) 3×a÷4+c÷3÷b (19) a÷(b+c)+1÷2÷a÷a
(20) 3×a×b÷(a+b×b)−3×(a+b)÷a÷b÷b |
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2.数量の表し方 |
|||||||||||<解説2>|||||||||||
数量を式に表す場合は、文字式の表し方に従う。また、単位が必要な場合は単位をつける。
・aと5の積は5a。
・1冊a円のノートをb冊とc円の消しゴム1個を買ったときの代金はab+c(円)。
・a円の12%はa×0.12=0.12a(円)。
・a%の食塩水400gに含まれる食塩の量は、400×0.01×a=4a :数同士で計算できるものは計算する
|||||||||||<例題4>|||||||||||
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次の数量を文字式で表しなさい。
(1) aとbの和をcで割った商 (2) aをbで割った商とcの和
(3) a円のb割 (4) a円のb% (5) 百の位がa、十の位がb、一の位がcとなる3けたの整数
(6) 半径rcmの円の面積(円周率はπを使うこと) (7) 底辺がacm、高さhcmの三角形の面積
(8) 定価5000円の商品をa%引きにしたときの売値 (9) 12kmの道のりをa時間で進んだときの時速
(10) 200gの水にagの食塩を入れたときの濃さ
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<解答>
(1) |
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(2) |
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+c (3) 0.1ab(円) (4) 0.01ab(円) (5) 100a+10b+c (6) πr2(cm2) |
(7) |
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(cm2)または |
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ah(cm2) (8) 5000−5a(円) (9) |
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(km/時) (10) |
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(%) |
<注意>
(3) |
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(円)、(4) |
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(円)でもよいが、後の単元(方程式)などを考えると、小数で表した方がよい。 |
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3.式の値 |
|||||||||||<解説3>|||||||||||
文字式の中の文字に数を入れることを、文字に数を代入するという。
代入して得られる数を式の値という。
・a=-4のとき、5a+3の式の値は、5×(-4)+3=-17 |
|||||||||||<例題5>|||||||||||
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a=-3、b=2のとき、次の式の値を求めなさい。
(1) 4a−5b (2) 7ab (3) a3−10b (4) 2ab2 (5) -4a2−3ab (6) -4(a−b)2
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(7) -(a+b) (8) 2a2b-2a3b (9) - |
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(10) |
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<解答>
(1) -22 (2) -42 (3) -47 (4) -24 (5) -18 (6) -100 (7) 1 (8) 135
(9) 4 (10) -18 |
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練習問題 |
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商用目的での利用を固く禁じます。 |