■ Hello School 中学理科(ハロ理科) No.17 地震 ■
インターネット上で中学校の理科が勉強できるよ♪
ノートに理解しながら写して、一通り終えたら練習問題で実力を定着させていこうね♪
1.地震の大きさ
(1)震度
震度…地震による土地のゆれの大きさで、0〜7の10段階で表される。
 震度は震源から遠いほど小さく、地盤がやわらかいほど大きい。
震度 状況
人はゆれを感じない。
屋内にいる人の一部が、わずかなゆれを感じる
屋内にいる人の多くがゆれを感じる。つり下げてある電灯などがわずかにゆれる。
屋内にいるほとんどの人がゆれを感じる。食器棚などが音を立てる。
恐怖感を感じ、寝ている人のほとんどが起きる。電灯などが大きくゆれ、
食器棚などが音をたて、不安定な物置などが倒れる。
5弱 多くの人が身の安全を図ろうとする。窓ガラスが割れたり、食器棚の食器や
本棚の本が落ちたりする。ガス管の安全装置が作動する。
5強 ひじょうな恐怖感を感じ、自動販売機や墓石が倒れたりする。
主要な水道管に被害が出たりする。
6弱 立つことが困難な状態になる。不安定な重い家具類が移動、転倒する。
窓ガラスが割れたり、タイルが落ちたり、ドア―が開かなくなる。
地割れや山崩れなども起きる。
6強 立つことができず、はって動くことしかできない。
一部の地域で停電などが起きる。
自分では動けない。建物が傾いたり、広い地域で電気・ガス・水道が止まる。
大きな地割れや地すべりなどが起きる。
 
(2)マグニチュード
マグニチュード…地震そのものの大小を表す値。記号はMで表す。地震規模ともいう。
 複雑な計算方法によって求められ、ふつうの地震でM4〜M6。大地震でM7〜M8。
 マグニチュードが1大きくなると、地震のエネルギーは約32倍になり、ゆれ幅は10倍になる。
 
2.地震の伝わり方
(1)地震のゆれ方の特徴
震源…地下の地震が発生した場所。
 震源を中心とする同心円状に伝わる。

震央…地表面上で、震源の真上の地点。
 地震の波は震央を中心とする同心円状に
 伝わる。

震源距離…震源と各観測点との距離。

震源の深さ…震源と震央との距離。

初期微動…地震のゆれのうち、最初の
 小さいゆれのことで、地震波のP波が
 とどくときに起こる。

主要動…地震のゆれのうち、初期微動の
 後に起こる大きなゆれのことで、地震波
 のS波がとどくときに起きる。

初期微動と主要動により、一般に、地震は
はじめは小さくカタカタと縦にゆれ、
そのあとに大きくゆさゆさと横にゆれる。
やがて、ゆれが小さくなり、消えていく。
     
 
(2)地震波
地震波にはP波とS波がある。
[P波](Primary wave)
・振動方向と波の進行方向が同じでたて波
固体・液体の中を伝わる。
・地表近くで、秒速約6〜8kmの速さで伝わる。
・P波によって初期微動がはじまる。
[S波](Secondary wave)
・振動方向と波の進行方向が直角で横波
固体の中を伝わる。
・地表近くで、秒速約3〜5kmの速さで伝わる。
P波とS波は地震発生と同時に両方起こる。
 
(3)等発震時曲線
発震時…ある地点での地震のゆれはじめの時刻。
 P波の到達時刻にあたる。

等発震時曲線…発信時の等しい時刻を結んでできる線。
・等発震時曲線はほぼ同心円状になる。
・中央にあたるところが震央となる。
・震度は震央から遠いほど小さくなる。
 
(4)地震の速さ
地震の速さは次のように求められる。
地震の速さ[km/秒]=
震源距離[km]
伝わるのにかかった時間[秒]
[P波の速さの求め方]
A地点の値から計算する。
400km伝わるのに56秒かかっているので、
400[km]÷56[秒]=7.1[km/秒]

[S波の速さの求め方]
B地点の値から計算する。
300km伝わるのに76秒かかっているので、
300[km]÷76[秒]=3.9[km/秒]
地震発生時刻は6時2分54秒
(5)初期微動継続時間
初期微動継続時間…初期微動が続いた時間の
 ことで、P波が到着してからS波が到着するまで
 の時間でもある。
 P−S時間ともいう。

・初期微動継続時間は震源距離が長いほど長い

・震源距離は初期微動継続時間に比例する
震源距離=k×初期微動継続時間
k=7〜8くらい




[km]


300




200




100
6時3分       6時4分     到着時刻
3.地震の原因
(1)プレートテクトニクス
プレート…地球の表面をおおう厚さ約100kmの十数枚の岩板。
 1年間で数cm程度の速さで決まった方向に動く。

大陸プレートの下の斜めに沈みこんでいる海洋プレートが動き、
大陸プレートが引きずり込まれ、耐え切れなくなると反発して、
地震を発生させる。
 
(2)日本の地震
太平洋から動いてきた
海洋プレートが日本列島
の下にある大陸プレート
のななめ下に沈んでいる。
       ↓
[震央の特徴]
・日本の地震の震央は
日本海溝の大陸側、つまり
関東から北海道にかけての
太平洋側に多い。

・西日本は震央の分布が
少なく、陸地の内部で発生
することが多い。

[震源の特徴]
・太平洋側の震源は浅い
ことが多い。

・日本海側にいくにつれて、
震源は深くなっている。
震源の深さ …0〜80km …80〜150km …150km以上
練習問題
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