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など 例示婉曲引用を示し、種々の語に接続する。

(1)例示 [〜など]
 日入りはてて、風の音、虫のねなど、はたいふべきにあらず。(枕草子・一段)
  (日没になって、風の音や虫の音などは、またいうまでもない。)

(2)婉曲 [〜など]
 京の御すみかたづねて、時々の御消息などあり。(源氏物語・若紫)
  (京のお住まいを尋ねて、ときどき、(光源氏から)お手紙などがある。)

(3)引用 [〜などと]
 いらへには、「なにの前司にこそは」などぞかならずいらふる。(枕草子・二五段)
  (返事として、「前の何々の国司です。」などと答える。)
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