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かは |
…疑問・反語を示し、種々の語に接続して、文末の活用語が連体形になる。 |
(1)疑問 [〜か] 「ここにても、人は見るまじうやは。などかはさしもうち解けつる」と笑はせたまふ。(枕草子・八段) (ここでも、人が見ていないとは限りません。どうしてそのように気を許したのですか。)
(2)反語 [〜か、いや〜ない] いづくかは歌の、ただものをいふにまさる徳とせん。(無名抄) (どのような点で、和歌は普通の文章表現にも勝る美点とするのでしょうか(どこにもない)。)
※疑問・反語 命は人を待つものかは。(徒然草・五九段) (人の命は(待ってくれといって)待つものであろうか(あるはずがない)。) 文末について終助詞的用法と呼ぶが、これを終助詞とする説もある。 | |
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