■ Hello School 古典 文法 格助詞 から ■
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から 起点経由点手段・方法原因・理由を示し、体言・連体形に接続する。

(1)起点…動作や作用の起点を示す。 [〜から]
 波の花沖から咲きて散り来めり水の春とは風やなるなむ(古今集・物名)
  (波の花とは沖から咲いてやってくるものだ。水の春とは風がなるものなのだろうか。)
  [物名…和歌の中に地名を含ませることで、この歌の場合、「から咲き」で「唐崎」が含まれている。]

(2)経由点…経由する場所を示す。 [〜を 〜を通って]
 月夜よみ妹に逢はむと直道から我は来つれど夜そふけにける(万葉集・一一)
  (月がとても明るかったので、あの人に逢おうと思い、近道を通ってきたのだが、夜はすっかり
   ふけてしまったことだ。)


(3)手段・方法…手段や方法を示す。[〜で]
 これかれ、とふべき人、徒歩からあるまじきもあり。(蜻蛉日記)
  (あれこれと、見舞いに来るべき人の中で、徒歩で外出しない身分の高い人もいました。)

(4)原因・理由…原因や理由を示す。[〜によって]
 多くは、わが心も見る人からをさまりぬべし。(源氏物語・掃木)
  (多くの場合は、私のような男の心も世話をする女性によって落ち着いたりするものです。)
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