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…対象・起点・経由点の関係をもち、体言・連体形に接続する。 |
(1)対象…動作の対象を示す。 [〜を] 人の才能は、文あきらかにして聖の教へを知れるを第一とす。(徒然草・一二二段) (人の才能は、漢籍によく通じて聖人の教えを知っていることを第一とする。)
(2)起点…動作の起点を示す。 [〜から] 都を遠ざからんも、古里おぼつかなかるべきを、(源氏物語・須磨) (都から遠ざかってしまうのも、故郷のことがもとなくなってしまうことだと、)
(3)経由点…経由する場所を示す。 [〜を通り、〜を] 宇多の松原をゆき過ぐ。(土佐日記・一月九日) ((船は)宇多の松原を通過する。) | |
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