さす |
後徳大寺大臣の寝殿に鳶ゐさせじとて縄をはられたりけるを、(徒然草・一〇段) (後徳大寺の左大臣が寝殿に鳶をとまらせまいと思い、縄をお張りになったのを、) |
[未然] |
「これはいさめる馬なり」とて、鞍を置きかへさせけり。(徒然草・一八五段) (「この馬は気が立っている馬だ」といって、鞍を置きかえさせた。) |
[連用] |
名を三室戸斎部[みむろといんべ]のあきたをよびてつけさす。(竹取物語・かぐや姫の生い立ち) (名前を三室戸斎部を呼んでつけさせる。) |
[終止] |
からうじて待ちつけて喜びながら加持せさするに、(枕草子・二八段) (やっとのことで待ち受けて、喜びながら加持祈祷させたが、) |
[連体] |
山々に人をやりつつもとめさすれど、さらなし。(大和物語・一五二段) (山々に人を行かせて(鷹を)探させたのだが、一向に見つからない。) |
[已然] |
「口づきのをのこに、まづ一度せさせよ」とて、酒を出だしたれば、(徒然草・八七段) (「馬の口取りの男に、まずはお酒を一杯のませてやりなさい」といって、酒を出したところ、) |
[命令] |