らる |
いかなる車かのけられんずらんと、人々目をすましたる所に、(十訓抄・一−二七) (どの車が退けられるのだろうと、人々が目を輝かせていたところ、) |
[未然] |
からき命生きたれど、腰斬り損ぜられて、(徒然草・八七段) (かろうじて命は助かったが、腰を切りつけられてしまい、) |
[連用] |
いきほいあるものは貪欲ふかく、ひとり身なるものは人にかろめらる。(方丈記) (権勢あるものは貪欲深く、孤立しているものは人から軽んじられる。) |
[終止] |
めでたしと見る人の、こころ劣りせらるる本性見えんこそ口をしかるべけれ。(徒然草・一段) (立派だと思っていた人が、思ったよりも劣っている本性を見られるようなのは残念なことである。) |
[連体] |
その心御覧ぜられよ。(源氏物語・若菜下) (その志をお見知りおきなさるようにしなさい。) |
[命令] |