る |
興なき事を言ひてもよく笑ふにぞ、品のほどはかられぬべき。(徒然草・五六段) (面白くないこと言ってもよく笑うのは、人格の程度が自然と推し量れるにちがいない。) |
[未然] |
初めて灰にて候ひけりと知られて、その後は食べずなりぬ。(古今著聞集・一九−四四〇) (初めて灰でございますとわかってきて、その後は食べなくなってしまいました。) |
[連用] |
はじめて過ぎぬるかたの誤れる事は知らるなれ。(徒然草・四九段) ((この世を去ろうとする時に、)はじめて、過ぎてしまった誤りにおのずと気づくものだ。) |
[終止] |
名を聞くより、やがて面影は推しはからるる心地するを、(徒然草・七一段) (名前を聞くとすぐにその人の顔つきが推測されてくる心地がするのだが、) |
[連体] |
なほこそ国の方は見やらるれ、わが父母ありとしおもへば。(土佐日記・一月二一日) (やはり国の方に目がいってしまう。父と母がそこにいるので。) |
[已然] |