■ Hello School 古典 文法 助動詞 まほし■
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まほし 希望の意味をもち、形容詞シク活用型の活用で、活用語の未然形につく。
基本形 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形 活用の型
まほし (まほしく)
まほしから
まほしく
まへしかり
まほし
まほしき
まほしかる
まほしけれ
形容詞シク活用型

(1)希望…[〜たい・〜てほしい]
まほし くつは虫などの心ちして、うたて、け近くきかまほしからず。(枕草子)
 (クツワムシのような感じがして、嫌で、間近では聞きたくない。)
 
[未然]
いと恋しければ、いかまほしく思ふに、(更級日記)
 ((乳母が)大変に恋しいので、(お見舞いに)いきたいと思っていると、)
 
[連用]
わが宗なれば、さこそ申さまほしかりつれども(徒然草・二二二)
 ((仏教は)自分の宗派なので、そのように(念仏こそ最善)申し上げたったのですが、)
 
[連用]
いかなる人なりけん、尋ね聞かまほし(徒然草・四三段)
 (どのような人なのだろう。尋ね聞きたいものである。)
 
[終止]
少しのことにも、先達はあらまほしきことなり。(徒然草・五二段)
 (些細なことであっても、その方面を先導する人はあってほしいものである。)
 
[連体]
あらまほしかるべき御ことどもを、(源氏物語・総角)
 (ぜがひでもあってほしいような良縁であるのに、)
 
[連体]
愛敬ありて、言葉多からぬこそ、飽かず向かはまほしけれ(徒然草・一段)
 (愛らしく、言葉数が多くない人と、飽きることなく対面したいものだ。)
[已然]

※形容詞「あらまほし」と助動詞「まほし」
「ある」「いる」の意味がない→形容詞「あらまほし」(望ましい・理想的だ)
 人はかたちありさまの優れたらんこそあらまほしかるべけれ。(徒然草・一段)
  (人は容貌容姿が優れているのが望ましいことであろう。)

「ある」「いる」の意味がある→助動詞「まほし」
 あらまほしかるべき御ことどもを、(源氏物語・総角)
  (ぜがひでもあってほしいような良縁であるのに、)
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