めり |
この侍ぞ、よく聞かむとあどうつめり。(大鏡・序) (この侍は熱心に聞こうと相づちを打つようだった。) |
[連用] |
これに薄を入れぬ、いみじうあやしと人いふめり。(枕草子・六七段) (これら(秋の草の花)の中に薄を入れないのは、変であると人は言うと思われる。) |
[終止] |
あひ思はで離れぬる人をとどめかねわが身は今ぞ消えはてぬめる(伊勢物語・二四段) (私を思ってくれず、離れていく人も引き止められず、そんな私の身は今にも消えてしまいそうです。) |
[連体] |
あはれにいひ語らひて泣くめれど、涙落つとも見えず。(大鏡・序) (しみじみと語り合って泣いているように見えるが、涙が落ちるとも見えなかった。) |
[已然] |