まし |
これほどの詩を作りたらましかば、名をあげてまし。(十訓抄・一〇−三) (これ(和歌と同じくらい)ほどの漢詩を作っていたならば、評判を上げていただろう。) |
[未然] |
この風いましばしやまざりしかば、潮上りて残る所なからまし。(源氏物語・明石) (この風がもう少し止まずに吹いていたならば、高潮にのまれて残らず流されていただろう。) |
[終止] |
わが身一つならば、安らかならましを、(更級日記) (自分の身が一つであれば、不安がないのであろうが、) |
[連体] |
そのききつらむところにて、ことこそは、詠まましか。(枕草子・九九段) (その(ほととぎすの声を)聞いたと言う場所で、すばやく歌を詠めばよかっただろうに。) |
[已然] |