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むず(んず) |
…推量・意志・適当・婉曲の意味をもち、サ変型の活用で、活用語の未然形につく。 |
基本形 |
未然形 |
連用形 |
終止形 |
連体形 |
已然形 |
命令形 |
活用の型 |
むず(んず) |
○ |
○ |
むず (んず) |
むずる (んずる) |
むずれ (んずれ) |
○ |
サ変型 | (1)推量…[〜う・〜だろう]
むず (んず) |
かのもとの国より迎へに人々詣で来むず。(竹取物語・かぐや姫の昇天) あのもとにいた月の国から人々が私を迎えにくるでしょう。) |
[終止] |
それぞ孝養にてあらんずる。(平家物語・入道死去) (それこそ何よりの供養であろう。) |
[連体] |
大勢の中を打ち破ってこそ、後代の聞こえもあらむずれ。(平家物語・御輿振) (大勢の中を打ち破ってこそ、後代の評判になるというものであろう。) |
[已然] | (2)意志…[〜う・〜よう]
むず (んず) |
足の向きたらむ方へ往なむず。(竹取物語・龍の首の玉) (足の向いた方向にいこう。) |
[終止] |
蛍のともす火にや見ゆらむ、ともし消ちなむずるとて(伊勢物語・三九段) (蛍の灯す火に車中の女性の顔が見られるかもしれない、この火を消してしまおうとして) |
[連体] | (3)適当…[〜がよい]
むず (んず) |
さこそはあらむずれ。(平家物語・戒文) (いかにもそうあるべきだ。) |
[已然] | (4)婉曲…[〜ような]
むず (んず) |
さる所へまからむずるも、いみどくはべらず(竹取物語・かぐや姫の昇天) (そのようなところへ参りますようなことも、今の私にはうれしいとはございません。) |
[連体] | | |
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