■ Hello School 古典 文法 助動詞 なり(断定) ■
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なり 断定存在の意味をもち、形容動詞ナリ活用型の活用で、体言、活用語の連体形、
 副詞・助詞につく。
基本形 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形 活用の型
なり なら なり
なり なる なれ なれ 形容動詞ナリ活用型

(1)断定…[〜だ・〜である]
なり 道長が家より帝・后立ち給ふべきものならば、この矢あたれ(大鏡・道長伝)
 (道長の家から帝や后がお立ちなさるはずのものならば、この矢、当たってくれ)
 
[未然]
父はなほ人て、母なん藤原なりける。(伊勢物語・一〇段)
 (父は普通の身分の人であったが、母は藤原出身の人であった。)
 
[連用]
勝たんとうつべからず、負けじとうつべきなり(徒然草・一一〇段)
 (勝とうとして打つのではなく、負けまいと打つべきである。)
 
[終止]
年九つばかりなる男の童、年よりはをさなくぞある。(土佐日記・一月二二日)
 (9才ぐらいの男の子で、年よりは子供ぽく見えるのがいる。)
 
[連体]
よのつねならぬさまなれども、人にいとはれず、(徒然草・六〇段)
 (世間並みではない有様であったが、人からは嫌われず、)
[已然]

(2)存在…[〜にいる・〜にある]
なり 御前なる獅子・狛犬背きて、後さまに立ちたりければ(徒然草・二三六段)
 (御前にある獅子と狛犬がお互いに背を向けて後ろ向きに立っていたので)
[連体]
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