なり |
道長が家より帝・后立ち給ふべきものならば、この矢あたれ(大鏡・道長伝) (道長の家から帝や后がお立ちなさるはずのものならば、この矢、当たってくれ) |
[未然] |
父はなほ人にて、母なん藤原なりける。(伊勢物語・一〇段) (父は普通の身分の人であったが、母は藤原出身の人であった。) |
[連用] |
勝たんとうつべからず、負けじとうつべきなり。(徒然草・一一〇段) (勝とうとして打つのではなく、負けまいと打つべきである。) |
[終止] |
年九つばかりなる男の童、年よりはをさなくぞある。(土佐日記・一月二二日) (9才ぐらいの男の子で、年よりは子供ぽく見えるのがいる。) |
[連体] |
よのつねならぬさまなれども、人にいとはれず、(徒然草・六〇段) (世間並みではない有様であったが、人からは嫌われず、) |
[已然] |