たり |
さのみやはこもりたらんとする。(枕草子・一八四段) (そのようにこもってばかりいることはありません。) |
[未然] |
重き鎧の上に、重き物を負うたりいだいたりして(平家物語・能登殿最後) (重い鎧の上にさらに重いものを載せたり抱えたりして) |
[連用] |
その松の数いくそばく、いくちとせ経たりと知らず。(土佐日記・一月九日) (この松原の松は数がとのくらいあって、何千年経っているのかはかり知れない。) |
[終止] |
うつくしきもの、瓜にかきたるちごの顔。(枕草子・一五一段) (かわいらしいもの、瓜に描いた子供の顔。) |
[連体] |
人みな寝たれば、海のありやうも見えず。(土佐日記・一月十一日) (人々はまだ寝ているので、海の様子もわからない。) |
[已然] |
これしばし持ちたまひたれ。(大鏡・兼家伝) (これをしばらくお持ちになっていなさい。) |
[命令] |