|
※カ変・サ変動詞への接続 |
|
カ変「来」 |
こ[未然]< |
し[連体] しか[已然] |
|
き[連用]< |
し[連体] しか[已然] |
|
|
|
|
|
|
サ変「す」 |
せ[未然]< |
し[連体] しか[已然] |
|
し[連用]−き[終止] | |
やうやう夜も明けゆくに見れば率て来し女もなし。(伊勢物語・六段) (ようやく夜が明けたので、見ると連れて来た女がいない。) |
嬉しげなりけむ影は、来し方もなかりき。(更級日記・夫の死) ((鏡では)嬉しそうだった私の姿は、今までの生活にはなかった。) |
おもかげは身をも離れず山桜心の限りとめてこしかど(源氏物語・若紫) ((美しい)面影は私から離れられない。私の心の全てを山桜にとどめてきたのだが。) |
直垂のなくてとかくせしほどに、(徒然草・二一五段) (直垂がなくて、そうこうしているうちに、) |
ある時には、来し方行く末も知らず、海にまぎれむとしき。(竹取物語・蓬莱の玉の枝) (ある時には、来た方向や行く先もわからなくなって海で行方知らずになろうとしました。) |