あり |
自然のことあらん時、物の具して頼朝が乗るべき馬なり。(平家物語・宇治川の先陣) (万が一の場合のとき、鎧・兜などをで身を固め、(馬には)鞍や鐙をつけて頼朝が乗るはずの馬である。) |
[未然] |
さるものありとは鎌倉殿までもしろしめされたるらんぞ。(平家物語・木曾の最後) (そのような者がいるということは、鎌倉殿までもご存知でいらっしゃることであろう。) |
[連用] |
三十人が力を持つたる大刀の剛の者あり。(平家物語・能登殿最後) (三十人の力を持つ大刀の剛武士の者がいた。) |
[終止] |
撰集のあるべき由承り候ひしかば、(平家物語・忠度の都落) (勅撰集が選ばられるはずだと伺いましたので、) |
[連体] |
所望の者はいくらもあれども、存知せよ。(平家物語・宇治川の先陣) (いただきたいと願う者はいくらでもいるのだが、承知して(受け取れ)。) |
[已然] |
後日にはいかなる御勘当もあらばあれと存じて、(平家物語・宇治川の先陣) (後にどのようなお叱りがあるのならあれと思いまして、) |
[命令] |