■ Hello School 古典 文法 動詞 ナ変動詞 ■
古典文法を豊富な例文と一緒にインターネットで勉強できるよ♪
ナ変動詞…「死ぬ」「往ぬ」の二語だけ。
基本形 語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
往ぬ ぬる ぬれ

死ぬ
死ぬ いくさして死なんとこそ思ひつれども、(平家物語・宇治川の先陣)
 (戦って死のうとばかり思っていたが)
 
[未然]
宇治川で死にて候ふと聞こしめし候はば、(平家物語・宇治川の先陣)
 (宇治川で討死しましたとお聞きしたならば、)
 
[連用]
君につと添いて奉りて、わななき死ぬべし。(源氏物語・夕顔)
 (源氏の君にぴったりそ寄り沿い申して、ふるえて今にも死にそうである。)
 
[終止]
今井・樋口・楯・ねのゐに組んで死ぬるか、(平家物語・宇治川の先陣)
 (今井・樋口・楯・ねのいと戦って死ぬか、)
 
[連体]
またかく死ぬれば、(落窪物語)
 (またこのように死ぬのでしょうから、)
 
[已然]
水におぼれて死なば死ね(平家物語・橋合戦)
 (水におぼれて死んでしまうのなら死んでしまえ。)
[命令]

往ぬ
往ぬ 御送りして、とくいなむとおもふに、(伊勢物語・八三段)
 ((翁は親王を)お見送りして、早く(自分の家に)帰ろうとしたが、)
 
[未然]
逃げて往にけるも知らず、(枕草子・四三段)
 (逃げてしまったのもわからずに、)
 
[連用]
一人二人すべりいでて往ぬ(枕草子・二五段)
 (一人二人こっそりと立ち去ってしまう。)
 
[終止]
牛のかぎり引きいでて往ぬる(枕草子・二五段)
 (牛だけを引き出して出て行ってしまう(のは興ざめである。))
 
[連体]
「いましづかに、御局にさぶらはむ」とて往ぬれば、(枕草子・八段)
 (「近いうちに、お部屋に伺いましょう。」と言って立ち去ったので、)
 
[已然]
往ね。いま聞こえむ」とて、ふところに引き入れて入りぬ。(枕草子・八二段)
 (「帰りなさい。すぐ申し上げましょう。」と言って、(手紙を)ふところに入れてうちに入った。)
[命令]
文法目次  国語のページ   Top
商用目的での利用を固く禁じます。