往ぬ |
御送りして、とくいなむとおもふに、(伊勢物語・八三段) ((翁は親王を)お見送りして、早く(自分の家に)帰ろうとしたが、) |
[未然] |
逃げて往にけるも知らず、(枕草子・四三段) (逃げてしまったのもわからずに、) |
[連用] |
一人二人すべりいでて往ぬ。(枕草子・二五段) (一人二人こっそりと立ち去ってしまう。) |
[終止] |
牛のかぎり引きいでて往ぬる。(枕草子・二五段) (牛だけを引き出して出て行ってしまう(のは興ざめである。)) |
[連体] |
「いましづかに、御局にさぶらはむ」とて往ぬれば、(枕草子・八段) (「近いうちに、お部屋に伺いましょう。」と言って立ち去ったので、) |
[已然] |
「往ね。いま聞こえむ」とて、ふところに引き入れて入りぬ。(枕草子・八二段) (「帰りなさい。すぐ申し上げましょう。」と言って、(手紙を)ふところに入れてうちに入った。) |
[命令] |