■ Hello School 古典 文法 副助詞 練習問題 ■
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1.次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。

 (1)達人の人を見る眼は、すこしも誤る所あるべからず。
 たとへば、ある人の、世に虚言をかまへ出だて人をはかる事
あらんに、すなほにまことと思ひて、言ふままにはからるる人あり。
あまりに深く信をおこて、なほわづらはしく虚言を心得そふる人
あり。また、何とも思はで、心をつけぬ人あり。また、いささか
おぼつかなく覚えて、頼むにもあらず、頼まずもあらで、案じゐたる
人あり。また、まことしくは覚えねども、人の言ふ事なれば、さも
あらんとてやみぬる人もあり。また、さまざまに推し心得たるよし
て、賢げにうちうなづき、ほほゑみて、ゐたれど、つやつや知ら
ぬ人あり。また、推し出だして、「あはれ、さるめり」と思ひ[ @ ]、
なほ誤りもこそあれとあやしむ人あり。また、ことなるやうもなかり
けりと手をうちて笑ふ人あり。また、心得たれども、知れりとも言は
ず、おぼつかなからぬは、とかくの事なく、知らぬ人と同じやうにて
過ぐる人あり。また、この虚言の本意を、はじめより心得て、すこし
もあざむかず、かまへ出だしたる人と同じ心になりて、力をあはする
人あり。
 愚者の中のたはぶれ[ A ]、知りたる人の前にては、このさま
ざまの得たる所、言葉にても顔にても、かくれなく知られぬべし。
まして、あきらかならん人の、まどへるわれらを見んこと、たなごころ
の上の物を見んがごとし。ただし、かやうの推しはかりにて、仏法
[ B ]をなずらへ言ふべきにはあらず。
(徒然草・一九四段)
(1)[ @ ]〜[ B ]に適切な副助詞を次の中から選んで入れな
 さい。

 さえ ばかり ながら など のみ だに すら まで

(2)下線部A〜Dの「し」で副助詞を選び、記号で答えなさい。

(3)下線部(1)「達人」と同じ意味で使われてる言葉を、本文から抜き
 出しなさい。

(4)本文で、嘘をいろいろな形で受け入れてしまう人が出てくるが、
 作者が最も不安になる受け入れ方はどんな人か。その一文の
 最初の五文字を書き抜きなさい。

解答
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