■ Hello School 古典 文法 助動詞 練習問題(2)解答■
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[範囲…なり(断定) たり(断定)]
 
1. (1)@なり Aなら Bなれ Cなる Dなら

(2)ウ
  ウは四段活用動詞「なる」の連用形。他は断定の助動詞「なり」。

(3)  ア.B  イA.  ウ.A  エ.A
 




 情趣を理解しない人と思われる人でも、よいことを一言は言うものである。
 ある東国武士で恐ろしい感じの人が、友人に向かい、「お子さんはいらっ
しゃるのか」と問うと、「一人もいません」と答えたところ、「それでは人情を
ご存じないでしょう。人間味のないお心でいらっしゃいますことと思うととても
恐ろしい。子供がいてこそ、すべての情趣はわかるのです。」と言っていたが
実にそうに違いない。肉親の愛情の世界でなくては、こういう者の心に慈悲
の心が本当にあるのだろうか。親孝行の心がない者も、子供を持ってこそ、
はじめて親の気持ちがわかるのである。
 世を捨てた人で無一物の者が、一般に親や妻子をたくさん持っている人に、
なにごとにもお世辞を言い、欲深いのを見て、むやみに非難するのは間違い
である。その人の気持ちになって考えれば、実にいとしい親や子供のために
は、恥を忘れ、盗みまでしかねないのである。なので、盗人を捕らえ、その
悪事のみを罰するよりも、世の中の人が飢えることなく、寒がることのない
ように、政治を行いたいものだ。人は、定まった財産や職業などがない時は、
定まった良心もないのである。人は生活にせっぱつまれば盗みをしてしまう
ものだ。世の政治がうまくいかず、寒さや飢えの苦しみがあるのならば、罪人
はなくなるはずがない。人を苦しめ、法律を犯させ、それを処罰するというのは
かわいそうなことである。
 では、どのようにして人に恩恵を与えられるのかといえば、上に立つものが
ぜいたくや無駄遣いをやめ、人をいたわり、農業を勧めるならば、下の人民に
利益があるのは疑いのないことである。衣食が世間並みで、それでもなお、
悪事をする人を、本当の盗人というべきである。
  
2.
 Bは完了の助動詞「たり」、AとCは断定の助動詞「たり」。

 A.忠盛が備前の守であった時に、
 B.但馬の国の国司に欠員ができたのでお与えになられた。
 C.もともとは平家一門であった木工助平貞光の孫で、
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