怠け者 Part.1 (1/5)
時は昔。 2人のきこりが話し合っていた。 「本当だってば。信じてくれよ。」 「そんな話が信じられるか!神が出たって?」 「本当なんだって。 いつものように、山の中で木を切っていたら、足を滑らせて、山から転げ落ちちまった。 止まったところに、小さな池があってよ、水を飲もうとしたら、腰につけていた斧が落っこちまった。 災難なことだと残念に思っていたら、神が出たんだよ!」 「本当かよ。まったく信じられね〜。気を失って、夢でも見たんだろ。」 「まあ、話の続きを聞けよ。」 「しょうがね〜な。で。」 「そしたら、神が出てきてよ。俺だって、びっくりしたよ。しかも、話しかけてきた。」 「なんてだ?」 「『お前が落としたのは、金の斧か?、それとも鉄の斧か?』って。」 「で、何て答えたんだ?」 |