さいごの言葉
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Rin |
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母と 私は どんなさいごの言葉を交わすことになるのだろう 父と 私は どんなさいごの言葉を交わすことになるのだろう さいごの言葉を 選ぶことなどできないかもしれない 思いがけない言葉に なってしまうかもしれない
あいつと交わしたさいごの言葉は なんだったかな 捨て台詞みたいだったかな 選ぶ時間も考える時間も たくさんあったはずなのに
今 突然足元が爆発して 私がこなごなになってしまったら 母と交わしたさいごの言葉は ちがうよ で 父と交わしたさいごの言葉は そう
今 突然足元が爆発して 私がこなごなになってしまったら あいつと交わしたさいごの言葉は 捨て台詞みたいだったまま
上書きができるうちに もう一回だけあいたいなあ・・・
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作品の著作権は作者が保持します。無断転載を固く禁じます。 | |
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形式…口語自由詩 主題=「「言葉」を持つものとして、考えたこと」
主な表現技法…
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解説 |
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※はじめに 詩というものは、読み方は自由であり、ここで 解説する内容はあくまでも作者・編者の主観 によるものであることをあらかじめ記しておき ます。
大切な人たちへ、自分が残す「さいごの言葉」 誰にどんな言葉を残すか。 命に限りがある以上、それは決して予測でき ません。 だからこそ、人を傷つけたり、自分の価値を 下げるような言葉にだけはならないようにした い。この先は、発した言葉に後悔することが ないように生きたい。 そんな思いを表現した作品です。
普段は何気なく接している人たちに対して、 もしも自分がそんな状況になったとき、どう なるのだろうと思うことや、気軽に会話して いる人ほど本当は大切な人なのかと考え させられる作品です。
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