星ひとつ
|
権(ゴン) |
|
どれほど 永い時が凝縮されていようと どれほど 爆発した一瞬の煌きであろうとも 星はひとつと 平たく数えるのが 口惜しいルール
光の強さは 近いか 遠いか それだけのこと
見上げれば 満天の星 絡みつく重力を振りほどき 囁きに耳を澄ませば 360度全方位 万感の調べ
好きな星たちを 宝石箱に並べて いつまでも うっとり眺めていたい
またひとつ 慈愛に満ちた魂が 昇ってゆく
それはひとつと やはり ひとつと 数えねばならない
|
作品の著作権は作者が保持します。 無断転載を固く禁じます。 | |
|
形式…口語自由詩 主題=「詩をつくること、読むこと」
主な表現技法…
|
|
解説 |
|
※はじめに 詩というものは、読み方は自由であり、ここで 解説する内容はあくまでも作者・編者の主観に よるものであることをあらかじめ記しておきます。
「星ひとつ」は、詩をつくること、読むことを題材に して書いたものです。 インターネットが発展した今、毎日、数え切れ ないほどの詩が投稿されいます。 深く考え、時をかけ磨きぬいた作品もあれば、 即興的な作品もあり、また、その形式や表現 方法に至っては実に様々です。 そういった、たくさんの詩を読むと、ときに深く 共感し、称賛することもあれば、あまり共感でき ないと感じる詩もあると思います。 しかし、どんな詩でも、間違いなく、作者の目線 に立てば、心の叫びであり、聴こえてくる響きが あるはずです。 詩を読むときは、できる限り作者の心を読み取る 努力をしたい。そうした中で素晴らしい作品を探し、 何度も読み返したくなる詩に多く出会いたい。 たとえそれらを一作品としか数えられなくとも。 |
|
Windows Media
Playerが立ち上がるので、 画面を小さくするか隠したりして、本文を 見ながら聞くと効果的です。 | | |