届ける
|
たこ |
|
引潮の寄せ波 川のせせらぎのぶつかる所 さらさら渇いて 枯れ葉が転がる
川原を昇る風が舞い 海とも川とも言えぬ所 きらきら宝石散りばめ 枯れ葉を水面に誘う
遥か上流から あらゆる物を溶かし 静かに時に激しく 流れるせせらぎ
枯れ葉をも取り込み 全てと共に海へ届ける
|
作品の著作権は作者が保持します。 無断転載を固く禁じます。 | |
|
形式…口語自由詩 主題=「自然への敬いと自分」
主な表現技法…擬人法
|
|
解説 |
|
※はじめに 詩というものは、読み方は自由であり、ここで 解説する内容はあくまでも作者・編者の主観に よるものであることをあらかじめ記しておきます。
この作品は情景詩です。 少ない言葉で多くの状態を伝える為に、言葉相互 の関わりを広くとれる様にしています。 例えば第一連ですが 枯れ葉をさらさらと渇かせて転がす事により、 さらさらと流れる水の様子や、 引潮によって渇いていく川原に、ごろごろした 小石が転がっている様子。 なども一緒に想い浮かべれる様にといった具合です。
読み取って欲しいのは、 自然など、大きなゆるぎない世界の中で生きる。 その時、個々はとても小さな存在である。 言い換えれば自然を敬い大切にしなければならない。 そんな所を表現したつもりです。 |
|
Windows Media
Playerが立ち上がるので、 画面を小さくするか隠したりして、本文を 見ながら聞くと効果的です。 | | |