地上の灯 星の明かり
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マコチ |
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夜
空を見上げれば 夜が見ている
大人になってからはずっと 夜を見ている
目立たないばかりで 話す言葉もよくわからない
大人になってからはずっと 君を見ている
優しい人と呼べば 包んでくれる
見上げればすぐ瞬いた あの星より
わたしだけしかわからぬような 微かな明かり
わたしだけ包んでくれる 地上の灯
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作品の著作権は作者が保持します。 無断転載を固く禁じます。 | |
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形式…口語自由詩 主題=「夜空」
主な表現技法…対句法・擬人法・体言止め
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解説 |
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※はじめに 詩というものは、読み方は自由であり、ここで 解説する内容はあくまでも作者・編者の主観に よるものであることをあらかじめ記しておきます。
三連目の「大人に〜」は経過的な環境の変化を、 五連目の「大人に〜」は精神的に成熟してから という意味合いで使っています。 「君」は恋人と限定したくなかったので、 親しい人(たとえば父親)でもイメージできる よう言葉を選びました。 「微かな明かり」は未来、これから先、 「地上の灯」は現在、進行形で守ってくれる人を イメージしました。 三連目と四連目の間には「君」と入れていたので すが、対象をぼやけさせたかったのと、余韻を 出したかったので空白にしました。 |
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