ぽえむ君−白蝶−
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ぽえむ君 |
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ぼくは詩人
飾った言葉も 無垢な言葉も 言い表せない時もある
今日もまた
朝の散歩をしていると 白い蝶に出会いました
ふわりふわり その飛ぶ姿を目で追う
ぱたぱた ぱたぱた その羽の音を耳で聴く
花の匂いを 自分も一緒に鼻で嗅ぐ
甘い蜜の味がする
花の中に優しく包みこまれて 花びらが温かい
ぼくは何も飾らず そのままを詩に書き留めました
気持ちに言葉はいらない
明日もまた
言葉のない詩を作りたい
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作品の著作権は作者が保持します。 無断転載を固く禁じます。 | |
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形式…口語自由詩 主題=「情景への感じ方」
主な表現技法…対句法
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解説 |
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※はじめに 詩というものは、読み方は自由であり、ここで 解説する内容はあくまでも作者・編者の主観に よるものであることをあらかじめ記しておきます。
人間の感覚器官は基本的には五感と呼ばれる 視覚、聴覚、臭覚、味覚、触覚があり、この作品 はその感覚器官を全て使って情景を捉えたもの です。
白い蝶が飛ぶ姿を目で見て、音を聴き、花に 下りたときの花の匂い、蜜を味わい、花全体を 体で感じる、そういう流れで作られています。
情景を1つの感覚だけで捉えるのではなく、 全ての感覚を通して、そして心に響かせて 詩が生まれていくことを伝えられればという 願いを込めて作られてもいます。 |
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Playerが立ち上がるので、 画面を小さくするか隠したりして、本文を 見ながら聞くと効果的です。 | | |