※はじめに 詩というものは、読み方は自由であり、ここで解説する内容はあくまでも作者・編者の主観に よるものであることを予め記しておきます。
この作品は、理由のない、漠然とした不安に沈んでいるとき、心に浮かんだものです。 一連目の密閉空間から、セイタカアワダチソウを通して、芥子粒(けしつぶ)がはね続ける 二連目のへと、進んでゆくにつれて、閉塞感や、イライラした気持ちが増してゆき、それが 極みに達したとき、浮かんできたのが、天女として舞い歌う、この詩の主体、という情景 でした。 背中を見せたら・・のくだりは、不安を抱える自分から逃げたくないというか、逃げたら自分が どこかに行ってしまいそうな、心もとない気持ちで書きました。 そして終わりの三行のところまで来て、やっと自分やまわりについても、客観視することが できたように思います。 どんな状態の自分であっても、とことんまで向き合ってゆくことが、生きていく上では、すごく 大事だと思っています。
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