見つめあう
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海は空を見あげている その瞳にあおを映している 陽のひかりを反射させてさざめいている 流れる雲のかげを運んでいる
空は海をながめている おのれの色に染めあげている 地球のふちからのぞきこんでくる 燃える球体がまぶしい
海と空は見つめあっている 離れているので全身を脳裏に焼きつけられる そして懐(いだ)きあう
水平線は空と海の蝶結びなのだ 朝焼けをつつんでおく 夕焼けをくるんでおく
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作品の著作権は作者が保持します。無断転載を固く禁じます。 | |
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形式…口語自由詩 (イギリス式ソネット形式日本語版)
主題…「ものの捉え方」
主な表現技法…対句法、擬人法
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解説 |
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※はじめに 詩というものは、読み方は自由であり、 ここで解説する内容はあくまでも作者・ 編者の主観によるものであることを予め 記しておきます。
読んで頂ければ分かりますが、常識的には、 海と空が見つめあうことはありません。 それを人間のように「見つめあう」と筆者は 創作したわけです。 こころのままに壮大な自然を書いたわけで はありません。 こういう書き方を「擬人法」といいます。
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