|
も |
…類例・並列・列挙・強意を示し、種々の語に接続する。 |
(1)類例 [〜も 〜もまた] 水をも手して捧げて飲みけるを見て、(徒然草・一八段) (水も手ですくい上げて飲んでいるのを見て、)
(2)並列・列挙 [〜も〜も] 川のも海のも、こと物ども、長櫃にになひつづけておこせたり。(土佐日記・一月七日) (川の魚も海の魚も、他のものも、長櫃に入れてかついで続けて贈ってくれた。)
(3)強意 [〜も] うたてものたまふかな。(竹取物語・御門の求婚) (困ったことをまぁ、おっしゃいますこと。)
※詠嘆 [〜なあ] 船酔ひしたえべりし御顔には、似ずもあるかな。(土佐日記・二月六日) (船酔いなさっているお顔には、似合わない(歌だ)なあ。) 文末について詠嘆を示す終助詞的用法と呼ぶが、これを終助詞とする説もある。 | |
|