たり |
下として上にさかふこと、豈[あに]人臣の礼たらんや(平家物語・法印問答) (家臣として主上にそむくことは、家臣の礼であろうか) |
[未然] |
しかるを忠盛備前守たりし時(平家物語・殿上闇討) (さて、忠盛が備前守であった時) |
[連用] |
かの隆海律師の魚つりの童とありけるとき(今昔物語・一五−二) (あの隆海律師が魚つりを仕事する子供であったとき) |
[連用] |
五日のあかつきに、せうとたる人、ほかより来て(蜻蛉日記) (五日の夜明け前に、兄弟である人がよそから来て) |
[連体] |
君たれども臣たれども、だかひにこころざし深く隔つる思ひのなきは(十訓抄・五) (君主であるけれども、家臣であるけれども、お互いに志が深く隔たりを感じないものであれば) |
[已然] |